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顔合わせの服装ガイド

新郎新婦・両親・兄弟姉妹の着こなしから、会場別の合わせ方、NG例まで。「格を揃える」「両家で合わせる」で服装の不安をなくす完全ガイド。

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監修: 株式会社ギフトモール|100万点以上のギフト取扱実績・国内最大級のギフトデータを活用

顔合わせの服装は「格を揃える」「両家で合わせる」の2つだけ意識すれば、ほぼ成功します。会場の格を判断し、新郎新婦が服装を決め、両親に共有する。この3ステップで、全員の服装が自然と揃います。

顔合わせとは、結婚を前にした両家が初めて顔を合わせる食事会のこと。結納ほど形式ばらず、両家の親睦を深めることが目的です。服装は会場の格に合わせて「フォーマル」「セミフォーマル」「カジュアル」の3段階で選びます。

顔合わせのお店をエリアから探す

実際にAnnyで顔合わせを予約した方からも、こんな声が届いています。

三田市で両家顔合わせをすることになり、会場を探していたところこちらのお店に行き当たりました。呉服屋さんをリノベーションした店内やお庭の景観も良く、また大通りから奥に入った場所にあるため静かな空間で、気兼ねなく話すことができました。両家ともにとても満足した時間を過ごすことができました。

Annyで予約されたお客様の声

彼氏の両親と初めて会う顔合わせ。何を着ればいい?

「何を着ればいい?」「浮かないかな」という不安は、誰もが感じるものです。でも実は、顔合わせの服装は「格を揃える」「事前に両家で合わせる」この2つをクリアすれば、ほぼ成功します。

結婚は人生の大事なイベント。だからこそ、最初の顔合わせで「この人たちなら信頼できそう」という第一印象を作ることが、その後の関係の質を大きく左右します。服装は、その信頼を視覚的に表現する方法の1つです。

新郎新婦はもちろん、両親や兄弟姉妹の服装まで、顔合わせに必要なすべての着こなしをお届けします。会場の格に合わせた選び方、NG例、そして実際にAnnyで顔合わせをされた方の体験談まで。読み終わったときには、「これなら大丈夫」という確信を持ってイベント当日を迎えられます。

顔合わせの服装の基本ルール。格を揃える・両家で合わせる

顔合わせの服装で最も大事なのは、色や形の統一ではなく、「格」を揃えることです。

想像してみてください。新婦がフォーマルなワンピーススーツで、新郎の母親がジーンズで現れたとしたら。その落差だけで、会場の空気は冷えます。逆に、全員がスーツできめきめだと、和やかな雰囲気も損なわれてしまう。

顔合わせは「格式的な儀式」ではなく、「両家が初めて顔を合わせる大事な食事」です。だからこそ、会場と参加者全員の「空気感」が揃っていることが重要です。

格を揃える3ステップ

まず、会場の格を判断します。ホテルの和室、レストランの個室、カジュアルなカフェなど、会場によって「格」は変わります。後述する「会場の格と服装の合わせ方」を参考に、会場のレベルを3段階(フォーマル / セミフォーマル / カジュアル)に分類してください。

次に、新郎新婦が服装を決めます。新郎新婦の服装が「顔合わせのトーン」を決めます。新婦がワンピーススーツなら、新郎もスーツ。新婦が上質感のあるワンピースなら、新郎もジャケット+パンツという具合に。

最後に、両親に情報を共有します。「今回、会場はホテルの和室で、僕たちはスーツで行くんだ」と両親に伝えてください。両親も「それなら私たちも同じ格で」と調整します。

両家で合わせる際の会話術

両親世代は「顔合わせ = 格式ばった儀式」と考える傾向があります。母親から「帯は半幅帯?袋帯?」と質問が来るのは、そのためです。

ここで有効なのが、「会場が決まったから、その雰囲気に合わせようか」という切り口です。

「お母さん、会場がホテルの日本料理店の個室で、すごく上品な雰囲気らしいんだ。だからお母さんも洋装で行ったら、会場の雰囲気に溶け込むと思うんだけど、どう?」

こう言えば、母親も「ああ、会場に合わせるのね」と納得しやすくなります。

女性(新婦)の服装。ワンピース・着物・カジュアルの場合

上品なワンピーススーツ(推奨)

顔合わせで最も無難で、かつ新婦らしさが出るのがワンピーススーツです。

素材は秋冬ならウール混紡、春夏ならコットンやリネン混紡を選びます。光沢感のある生地は避けてください(フォーマルすぎて見えます)。色は紺、グレー、黒、濃いベージュ。パステルカラーは避けます。丈はひざ下(5〜10cm)が基本。膝上は避けてください。装飾はシンプルが正解で、ラメやプリント、ビジューが多いものは避けます。

コーディネートの例としては、紺のワンピーススーツ + 肌色パンプス + 小ぶりなパール。あるいは、グレーワンピース + 淡いベージュのジャケット + 白いパンプス + 上品なバッグ。

帯域は細めのベルト(黒か濃いめのブラウン)で、ウエストを少し絞るとスタイルが良く見えます。

着物を選ぶ場合

着物は「格が高い」と考える人もいますが、顔合わせでは注意が必要です。

着物を選んでもいい場面は、新郎側が「和装希望」と言っている場合、会場が伝統的な日本料亭で全員が着物を着る場合、両家の親世代(特に母親)が着物を着ている場合です。

逆に、新郎がスーツなのに新婦だけ着物(格のミスマッチ)、ホテルの洋室での顔合わせ(浮く可能性)、親世代が洋装の場合は避けた方が無難です。

着物を選ぶなら、帯は半幅帯(より上品に見えます)、帯締めは金色や銀色は避けて、紅白や藍色など落ち着いた色合いで。足元は足袋と草履です。

カジュアルなワンピース

会場がカジュアルカフェやビストロの場合、ワンピースだけでも大丈夫です。ただし、「上品なカジュアル」を意識してください。

無地で、襟付きのシャツワンピース。または、花柄だとしても小ぶりで落ち着いた色合い。丈はひざ下。

素足は避けて、薄いベージュのストッキングを履きます。

男性(新郎)の服装。スーツ・ビジネスカジュアル

スーツ(推奨)

顔合わせで新郎が最も無難な選択肢はスーツです。

色は紺、グレー、黒。紺が最も使いやすい。素材はウール混紡が望ましく、100%ウールより、ポリエステル混紡の方が手入れが楽です。フィット感は肩がぴったり、腕の長さは手首が1〜2cm見えるところ。裾は靴に軽く触れる程度。

シャツは白が鉄則。ただし、淡いブルーでも可。素材はコットン100%が望ましい。

ネクタイは紺、深緑、えんじ色など、落ち着いた色。ストライプなら細めが上品です。

靴は黒の革靴。内羽根式の紐靴(ストレートチップまたはプレーントゥ)。新しすぎて靴底が傷まないように、事前に数回は履いておきましょう。

小物は、腕時計は黒か濃いめの革バンド。ポケットチーフは不要(むしろ避けます)。

ビジネスカジュアル

会場がカジュアルな場合(ビストロ、カフェなど)なら、ビジネスカジュアルでも大丈夫です。

構成例としては、紺のジャケット + 白シャツ + 無地のパンツ + 黒い靴。

ただし、ネクタイは必須です。ジャケット無しでシャツだけは、会場がよほどカジュアルでない限り避けましょう。

母親の服装。和装・洋装の選び方

洋装(推奨)

顔合わせの母親は、洋装を選ぶ方が無難です。理由は、新婦や会場との「格合わせ」がしやすいから。

ワンピーススーツなら新婦と同じテイストで選びます。ただし、新婦より「格上」にならないよう注意。セットアップならジャケット+ワンピース、またはジャケット+パンツ。色は紺、グレー、黒、深いベージュで、新婦と色が被らないように。素材はきちんと感を出すなら光沢感のない厚めのもの。丈はひざ下10cm程度。

バッグは黒か濃いめのブラウン。シューズは黒のパンプス(ヒール5〜7cm)。パールのネックレスは長さ40〜45cm、2連ネックレスは避けます(格式張りすぎです)。

和装を選ぶ場合

母親が和装を選ぶなら、新婦より格が上にならないよう気をつけてください。

顔合わせで新婦が洋装なのに、母親だけが帯締めに帯留めをつけた訪問着だと、親の権力を見せているようで、新婦サイドは不安になります。

和装を選んでいい条件は、新婦側の母親も和装を着ている場合、会場が伝統的な日本料亭の場合です。

帯締めと帯留めはシンプルなものを。金色の帯留めは避けます。帯締めは紅白、または濃い紫。足元は足袋と草履(光沢の少ない濃い色のもの)。

父親の服装。スーツの選び方

父親の服装は、新郎のスーツに合わせるのが原則です。

色は紺またはグレー。黒は避けてください(葬儀の色に見えるため)。

新郎と全く同じ色にする必要はありませんが、「素材の質感」は合わせた方が両家が調和します。例えば新郎がウール混紡なら、父親も同じくウール混紡を選ぶ。

サイズ感について、父親の多くは「ジャストサイズ」を好みますが、顔合わせでは「少し余裕を持たせたサイズ」の方が見栄えがいい。肩から腕にかけてわずかなゆとりが出るサイズを試してみてください。

シャツは白またはごく淡いブルー。薄いピンクシャツを好む父親世代も多いですが、格式的な場では避けた方が無難です。

ネクタイは紺や深緑など落ち着いた色が原則。ただし新郎と全く同じ色・柄を選ぶと、親子で色合わせをしているように見えてしまいます。少し異なる色を選んだ方が自然です。

靴は黒の革靴を選びます。靴下は黒無地で、丈は長めが基本。座ったときに脚が見えないように、ひざ上まである長さが理想的です。

兄弟姉妹の服装

兄弟姉妹が顔合わせに参加する場合、その年齢によって選び方が変わります。

兄(成人)の場合

新郎と同じスーツです。ネクタイの色だけ新郎と異なるものを選ぶと、「兄弟で調和している」という印象になります。

靴と靴下も新郎と同様。ただし、靴は新郎より「少し質の低いもの」を選んでもいい(兄の方が目立たないようにするため)。

姉(成人)の場合

新婦より「格が上にならない」よう注意します。

新婦がワンピーススーツなら、姉はセットアップ。新婦が紺なら、姉はグレーなど別の色。新婦よりアクセサリーは控えめに。

新婦が主役なので、姉は「サブ」として控えた印象を心がけます。

高校生以下

高校生は学校の制服で問題ありません。制服がない学校なら、上は紺のブレザー、下は濃いめのスカートやパンツ。足元は黒い靴。

中学生以下は学校の制服、または上下濃紺でまとめたカジュアルな正装。ジーンズは避けてください。

顔合わせの服装NGパターン

やってはいけない服装5つ

1つめ、色が鮮やかすぎること。赤、ピンク、黄色、オレンジなど、目立つ色は避けてください。顔合わせは「新郎新婦が主役」であり、両親の注目を集めてはいけません。

2つめ、露出が多いこと。ノースリーブ、ショートパンツ、胸元の開いたトップスは避けます。特に両親世代は、「格式を欠いている」と感じます。膝下、肘下を隠すのが基本ルールです。

3つめ、素足。性別を問わず、素足はNG。薄いストッキング(レディース)、または靴下(メンズ)は必須です。

4つめ、カジュアルすぎるバッグや靴。スニーカー、キャンバス素材のバッグ、リュック、クロックスなどは避けます。選択肢は「革製」で統一してください。

5つめ、香水の香りが強いこと。顔合わせは「食事」です。強い香水は相手の食事を邪魔します。もし使うなら、自分が感じる程度の香りが他人には届かないレベルが目安。

夫婦で「格」がズレていないか確認

新郎新婦で服装のレベルがズレていないか、当日の朝に確認してください。

新郎がスーツなのに新婦がカジュアルなワンピース、というのは避けた方が無難です。両親は「あれ、レベルが違うの?」と感じて、会話に違和感が生まれます。

会場の格と服装の合わせ方。ホテル日本料理・レストラン・カジュアル

実際の顔合わせの会場ごとに、適切な服装を解説します。Annyで実際に顔合わせをされた方の体験談も含めました。

フォーマル(ホテルの日本料理室・高級レストラン)

ホテルの最上階レストランや、1席数万円の高級日本料理店での顔合わせ。

新婦はワンピーススーツ(紺またはグレー)+ パール + 上品なバッグ。新郎はスーツ + ネクタイ + 黒い革靴。両親は、母親がワンピーススーツ、父親がスーツ + ネクタイ。

Annyで顔合わせをされた方からも、こんな体験談をいただいています。

「両家顔合わせを実施させていただきました。両家の出席者から大変好評で、会場選びにお褒めの言葉をいただきました。交通の利便性については、東京駅丸の内北口改札を出てすぐ、という立地から、言うまでもありません。ホスピタリティについては、和やかな会食となるよう、工夫を凝らしてくださいます。美味しい料理に加え、大根や人参やキュウリを使って作った鶴や亀の造形物を出してくれました。そのおかげで、自然に写真を撮る流れになり、出席者全員の集合写真や新郎新婦だけの写真を撮ることができました。お店のスタッフさんがカメラマンを務めてくださり、両家ともが自分たちのカメラで写真を撮れるよう、同じ画角で複数のカメラによる撮影をしてくださいました。」

Annyで予約されたお客様の声 / 丸ノ内ホテル内日本料理店

この体験談から見えるのは、フォーマルな会場では、サービス側も「格」に応じた対応をしてくれるということです。だからこそ、服装も「その格」に合わせることで、「我々もこのレベルを理解している」という信頼が生まれます。

ホテルでの顔合わせなら、迷わずスーツで。その方が、会場の上品な雰囲気に溶け込め、両親も安心します。

セミフォーマル(個室レストラン・レストランの個室)

個室を備えたフランス料理店やイタリアンレストラン、または屋上テラスがある和洋折衷レストランなど。

新婦はワンピース(紺やグレー)またはきれいめワンピース + ジャケット。新郎はジャケット + 白シャツ + ネクタイ、またはスーツ。両親は、母親がワンピーススーツまたはセットアップ、父親がスーツ。

こういった会場での顔合わせも、Annyのお客様から多くの体験談をいただいています。

「両家共々大満足でした。地図で見ると外苑前から少し遠く見えますが歩いてみたら5分も掛からないため駅近の好立地です。お店の雰囲気は静かで落ち着いていて顔合わせにはぴったりの印象でした。個室も完全個室のためお話もしやすく防音性も優れていました。料理も美味しいものばかりでまた量も多くてとても良かったですが女性にはちょっと多いかもですね。」

Annyで予約されたお客様の声 / 青山のレストラン

個室がポイント。完全個室なら、家族だけの時間を確保でき、スタッフの目を気にせず和やかに話ができます。だからこそ、服装も「堅すぎないセミフォーマル」で、両親世代も新郎新婦も同じ温度感で臨めます。

カジュアル(ビストロ・おしゃれなカフェ)

グループレストランの個室、またはビストロなど。

新婦はきれいめワンピース(膝下)+ ジャケット、またはきれいめパンツスーツ。新郎はジャケット + 白シャツ + ネクタイ(必須)。両親は、母親がセットアップまたはワンピース、父親がジャケット + 白シャツ + ネクタイ。

実際の顔合わせの体験談から、このカジュアル系の会場を選ぶ方も増えていることが分かります。

「三田市で両家顔合わせをすることになり、会場を探していたところこちらのお店に行き当たりました。予約の際、両家顔合わせで使いたい旨をお伝えしたところ、快くお受け頂いた上、貸切の対応までしてくださって大変ありがたかったです。呉服屋さんをリノベーションした店内やお庭の景観も良く、また大通りから奥に入った場所にあるため静かな空間で、客室と調理スペースも完全に別なため気兼ねなく話すことができました。」

Annyで予約されたお客様の声 / 日本料理 桶屋町 神田

この例は「カジュアルに見えるが、本質はフォーマル」という好例です。呉服屋のリノベーション店という、ユニークな設営でありながら、「貸切」「大庭」「防音」という、顔合わせに最適な条件が揃っています。

このような会場なら、新郎新婦がセットアップやジャケット+パンツを選べば、両親も同じレベルで「この会場には、この服装で」と判断しやすくなります。

よくある質問。顔合わせの服装のギモン、ここで解決

Q. アクセサリーはどれくらいつけて良い?

「引き算」を心がけてください。上品に見えるアクセサリーとは、控えめなものです。

女性の場合、首はパールのネックレス1本(長さ40〜45cm)。手首は細いブレスレット1本、または時計。2本以上はNG。耳は小さめのパール or スタッドピアス。揺れるピアスは避けます。指は婚約指輪と結婚指輪のみ。ファッションリングは避けてください。

男性の場合、首には何もつけない(チェーンは避ける)。手首は腕時計1つ。指は結婚指輪のみ(未婚ならつけない)。ピアスやネックレスは避けます。

Q. バッグと靴の色は新婦と母親で違う色にすべき?

色が同じでも大丈夫です。ただし「素材の質感」は合わせた方が調和します。

例えば、新婦が黒のエナメルバッグを持つなら、母親は黒のマットな革バッグ。靴も同様です。色は同じでも、光沢感や素材で「層を分ける」ことで、親子が引き立て合う効果が出ます。

Q. 眼鏡やコンタクトレンズは?

普段かけているなら眼鏡で大丈夫です。ただし「顔合わせだから」と初めてコンタクトレンズを入れるのは避けてください。目が疲れて表情が硬くなります。

普段かけている眼鏡で、その方のありのままの表情が見えることが大事。フレーム選びは、その服装に調和する色を意識してください。カラーフレーム(ピンク、オレンジ)は避けた方が無難です。

Q. 生理予定日と顔合わせが重なった場合は?

医師に相談した上で、遅延薬の使用を検討してください。やむを得ず当日が重なった場合は、体調優先で行動しましょう。

色選びについては、濃い色(紺、黒、グレー)なら、万が一の場合も目立ちにくいです。ただし、顔合わせを日程変更できるなら、そちらをお勧めします。新郎新婦の心身が整った状態での顔合わせが、両家の関係を最良のものにします。

Q. 靴は新しいものと慣れたものどちらが良い?

慣れたものを選んでください。新しい靴は歩き方がぎこちなくなり、表情に緊張が出ます。

「見た目」ではなく「履き心地」を優先してください。1ヶ月以上前から、顔合わせ用の靴を何度か履いて足になじませておくと、当日は靴を気にせず会話に集中できます。

Q. 手荷物は何を持って行く?

最小限に。バッグは「その会場に似合う大きさ」を選んでください。

ホテルでの顔合わせなら、小ぶりなクラッチバッグか、A4が入る程度のサイズ。バッグの中身は、ハンカチ、ティッシュ、化粧ポーチ、スマートフォン、財布のみ。ひざの上に置くことになるので、大きなバッグは邪魔になります。

Q. ネイルはどこまでOK?

ベースカラーは薄いピンク、またはヌードカラー。装飾は最小限です。

ネイルアートや長すぎる爪は避けてください。特に和食の場では、爪の長さが目立つと「食事をされたのに気をつかわせてしまう」という印象を与えます。短めで、上品な色合いが原則です。

Q. 帯や帯締めは必要?

洋装の場合は不要です。

着物を着るなら帯と帯締めが必要。洋装ならベルトで対応します。細めの黒いベルトで、ウエストを少し絞るだけで十分です。

Q. 顔合わせ後に食事に行く場合は、服装を変えた方が良い?

変える必要はありません。顔合わせの服装のまま、その後の食事に向かって大丈夫です。

服装を変えると「顔合わせは終わった」という気分になり、家族との関係性に距離が出ます。同じ服装で時間の連続性を作ることで、自然な流れが生まれます。

Q. 服装を用意する際に、合わせ鏡で全身を見る習慣をつけるべき?

絶対に必要です。

洋服だけでなく、靴、バッグ、アクセサリー、髪型、メイクまで含めた「全体像」を合わせ鏡で確認してください。自分が思う「上品」と、他人が見る「上品」は違う可能性があります。

できれば、信頼できる友人や親に、その全体像を見てもらい「浮いていないか」「格が揃っているか」を確認してもらうといいでしょう。

Q. カジュアルな顔合わせの服装は、どこまで崩していい?

ジャケットだけは外さないでください。

カジュアル会場でも、男性は無地のジャケットに白シャツとチノパン、女性は上品めのワンピースに薄手のジャケット。襟と袖がある服を選べば、カジュアルでも下品になりません。逆にデニム、Tシャツ、サンダル、スニーカーは顔合わせの場では避けます。「崩している」と「だらしない」の境界線は、ジャケットと革靴の有無で決まります。

Q. 妊娠中(マタニティ)の場合の顔合わせ服装は?

お腹を締めつけないAラインのワンピースが安心です。

ウエスト切り替えがハイウエストのデザイン、または伸縮性のあるジャージー素材を選ぶと、長時間座っていても楽。色は紺、グレー、濃いベージュ。靴はヒール3cm以下、もしくはローヒールのパンプスで、当日のむくみや疲れに備えます。体調が優れないときは、無理せず日程変更の相談を。妊娠中の顔合わせは、何より体調優先です。

Q. 兄弟の小さな子どもが一緒に同席する場合の服装は?

未就学児なら、襟付きシャツと半ズボン(男の子)、ワンピース(女の子)で十分です。

白シャツに紺の半ズボン、白いワンピースに紺のカーディガン、といった組み合わせが定番。靴は革靴やバレエシューズ。フォーマルすぎる必要はなく、「ちょっと整ったおしゃれ着」くらいの温度感で大丈夫です。食事中に汚す可能性が高いので、予備の服を1着カバンに入れておくと安心。子どもが退屈しないよう、静かに遊べる絵本や小さなおもちゃも用意します。

Q. 仕事帰りに直接顔合わせに向かう場合、スーツはそのままでいい?

ビジネススーツのままで大丈夫です。ただし、ネクタイだけは「顔合わせ用」に交換してください。

仕事用の柄物や派手な色のネクタイは、顔合わせの雰囲気には合いません。紺、えんじ、深緑の無地を1本、カバンに入れておく。ノーネクタイで会社に行く日は、オフィスを出る前にネクタイを締めて向かいます。シャツのシワや襟の汚れも、出発前に鏡でチェック。顔合わせの前に会社のトイレで5分だけ身だしなみを整える時間を作ると、当日の印象が大きく変わります。

Q. 1次会から2次会に移動するとき、服装を着替えたほうがいい?

着替えなくて大丈夫です。

同じ服装のまま2次会に向かったほうが「両家の時間が連続している」感じが出ます。どうしても気になるなら、女性はジャケットを脱いでカーディガンに替える、男性はネクタイを外す程度の「ワンポイント調整」がおすすめ。完全に着替えると、2次会の空気が一度リセットされてしまい、せっかくの流れが止まります。

Q. 新郎が「スーツは苦手」と言う場合、スーツ以外でもいい?

ジャケパンスタイルなら大丈夫です。

紺やグレーの無地ジャケットに、濃色のスラックス、白シャツ、革靴。ネクタイは必ず締めます。Tシャツ、パーカー、ジーンズ、スニーカーはNG。スーツが苦手でも「ジャケットと革靴、ネクタイ」の3点さえ守れば、両親世代の感覚に着地します。新郎が自然に着こなせる服装で、かつ格式を守れる組み合わせを選ぶことが大事。

Q. アクセサリーは、結局何個までつけていい?

女性は3点ルールで考えてください。

ネックレス1本、ピアスまたはイヤリング1組、リング2本(婚約指輪と結婚指輪)までが基本。ブレスレットや時計を加える場合は、リングを片手分に絞ります。男性は腕時計1点のみ。チェーン、ブレスレット、ピアスは外して向かいます。「引き算」を意識して、顔合わせの場で目立たないくらいがちょうどいい。

Q. 9月や10月の微妙な気温の日は、服装をどう調整する?

薄手のジャケットと、内側の素材で温度調整してください。

女性はノースリーブのワンピースに薄手のボレロやジャケットを重ねる。男性はウール100%ではなく、コットン混紡のスーツを選ぶ。会場は冷房が効いている可能性が高いので、半袖よりも七分袖や長袖のほうが安心です。脱ぎ着できる構成にすると、当日の気温変化にも対応できます。

Q. 顔合わせの服装、両家でどこまで事前に揃えるべき?

「格」と「和洋」の2点だけ揃えれば十分です。

色や柄まで合わせる必要はありません。新郎新婦経由で「うちはセミフォーマルで、スーツとワンピースで行くよ」と伝え、相手家にも同じ温度感で来てもらえれば成功。色やデザインまで指定すると窮屈になるので、そこは触れません。両家がそれぞれ自分のセンスで選びつつ、全体の格だけが揃っている、という状態が理想です。

当日朝のチェックリスト

顔合わせの当日朝、これらをすべて確認してから出かけてください。

服装

  • スーツ(男性)またはワンピーススーツ(女性)にしわがないか?
  • ボタンはすべて留まっているか?
  • シャツやワンピース内側に毛玉がないか?
  • 靴は磨いてあるか?靴底に何か付着していないか?

アクセサリー・小物

  • 時計の電池は切れていないか?
  • ネックレス、ピアスは歪んでいないか?
  • バッグの中身は、必要なもののみか?
  • 化粧ポーチに口紅やティッシュは入っているか?

ヘア・メイク

  • 髪型は乱れていないか?ヘアピンは目立たないか?
  • メイクは濃すぎないか?口紅の色は浮いていないか?
  • 眉は整っているか?
  • 爪は清潔か?爪の間に汚れがないか?

心構え

  • 両親に、自分たちの服装について伝えた?
  • 会場の雰囲気を、事前に写真や説明で頭に入れた?
  • 顔合わせで話すトピック(仕事、趣味、将来の家計計画など)を少し考えた?
  • 出発時間に余裕があるか?(遅刻は絶対NG)

顔合わせ後のギフト選びにも目を向けてみては?

顔合わせは「最初の顔合わせ」にすぎません。その後、両家の関係はどんどん深まっていきます。

親世代への感謝を「ギフト」で表現する人も多いです。Annyのギフトモールには、「親御さんへのお礼」にぴったりのギフトが揃っています。顔合わせで好印象を残した新郎新婦だからこそ、その後のギフト選びにも気を配ることで、両家の関係がより一層深まっていきます。

顔合わせの次のステップへ向けて

顔合わせで良い第一印象を作ることは、その後の結婚準備をスムーズにします。

同じくらい大事なのが「顔合わせの段取り」を理解することです。当日の流れ、手土産のマナー、食事中の言葉遣いなど、服装だけでなくトータルでの準備が成功を左右します。

顔合わせの全体的な流れやマナーについては、こちらの記事で詳しく解説しています。

顔合わせの流れ:当日のスケジュールとマナー

手土産選びも同じくらい重要な要素です。「手土産のマナーとおすすめギフト」については、こちらを参考にしてください。

顔合わせの手土産ガイド

季節別の服装ガイド完全版。春夏秋冬で変わる素材と色合い

顔合わせは年間を通して開かれます。同じ「紺のワンピース」でも、4月と8月では素材も丈感もまったく変わってくる。ここでは春・夏・秋・冬の4シーズンに分けて、新郎新婦・母・父・兄弟姉妹それぞれの服装の合わせ方をまとめます。

春(3月〜5月)の服装

春先の3月はまだ朝晩が冷える日が多く、5月に入ると一気に汗ばむ日も出てきます。「気温の幅が広い」のが春のむずかしさです。

新婦は、薄手のウール混紡やコットンライクな生地のワンピーススーツが扱いやすい。色はライトグレー、ベージュ、ネイビー。桜や春らしさを意識してパステルピンクを選びたくなりますが、顔合わせでは少し浮きます。差し色を入れたいなら、コサージュよりもバッグや靴のニュアンスカラーで遊ぶほうが上品にまとまります。

新郎は、薄手のウールスーツが軸。3月ならまだ冬用のスーツでも違和感はなく、5月に入ったらコットン混紡の春夏スーツに切り替えます。シャツは白、ネクタイは深い緑か紺。春は淡色の景色が多いので、人物の輪郭がはっきり見える濃色のネクタイのほうが写真でも引き締まります。

母親は、ジャケット+ワンピースが基本。春は薄手のテーラードジャケットに、ノースリーブまたは半袖のワンピースを合わせると、ちょうどいい体温調整ができます。色はベージュ系よりも、グレーや藍色のほうが顔まわりが落ち着きます。

父親は、紺かライトグレーの春夏スーツ。冬用の重たいウールから、軽い春夏素材に切り替えるタイミングです。シャツの色は白で固定。ネクタイは新郎と被らない深いえんじや紺で。

兄弟姉妹は、新郎新婦の格に合わせて選びます。学生の場合は制服で問題ありません。社会人なら、新郎新婦より一段カジュアル寄りの服装で控えめに。

夏(6月〜8月)の服装

夏の顔合わせで一番むずかしいのは「涼しさ」と「きちんと感」の両立です。会場までの移動で汗をかき、室内に入ると冷房で冷える。この温度差にどう対応するかが鍵になります。

新婦は、半袖または七分袖のワンピーススーツ。麻混やリネン混の生地は涼しいけれどシワが目立つので、ポリエステル混紡のとろみ素材のほうが扱いやすい。色は濃紺、ダークグレー、深いベージュ。汗ジミが目立たない色を意識します。ノースリーブ単体は避けて、必ず羽織るものを1枚持参してください。会場の冷房対策にもなります。

新郎は、夏用のクールマックス素材や、サマーウールのスーツ。シャツは白で、できれば吸水速乾タイプ。半袖シャツでスーツを着るのは、両親世代の感覚では「だらしない」と映ることが多いので避けたほうが無難です。長袖シャツの袖を肘までまくっていく、というスタイルも顔合わせでは避けます。

母親は、ジャケット+半袖ワンピース。ジャケットは脱ぎ着できるシンプルなものを選び、室内では脱いでもさまになるワンピースを選びます。半袖の場合は、二の腕が見えすぎないデザイン。袖がふんわりしたフレンチスリーブが、夏は使いやすい。

父親は、サマーウールのスーツ。麻100%は素材感がくだけて見えるので、ウール混紡を選ぶほうが顔合わせ向き。半袖シャツは避けて、長袖の薄手シャツを選びます。ネクタイは絞りすぎず、首元に少しだけ余裕を持たせて結ぶと暑さがやわらぎます。

兄弟姉妹は、夏でもジャケットは1枚羽織れる準備を。冷房で冷える可能性があるので、ジャケットがあれば調整できます。

秋(9月〜11月)の服装

秋は気温の振れ幅が春より狭く、湿度も落ち着くので、顔合わせには季節として扱いやすい時期です。色のトーンを少し落とすと、写真の印象が一段格上に見えます。

新婦は、ウール混紡のワンピーススーツ。色は濃紺、チャコールグレー、ボルドー寄りの濃いベージュ。秋らしさを意識するなら、深いえんじや、くすんだローズベージュも選択肢に入ります。ただし、彩度の高い赤は避けます。アクセサリーは、夏よりも少しボリューム感のあるパールが季節に馴染みます。

新郎は、3シーズン用のウールスーツが軸。色は紺、グレー、チャコール。秋はグレーが映える季節です。シャツは白、ネクタイは深いえんじや、秋らしいダークオレンジでもいい(ただし派手にならない範囲で)。

母親は、ジャケット+ワンピースのセットアップ。秋はツイード調の生地が季節と調和します。色は深いブラウン、ダークネイビー、濃いグレー。靴とバッグは黒よりも、濃いブラウンのほうが季節感が出ます。

父親は、ウールスーツ。シャツは白、ネクタイは深いえんじか紺。秋は写真の背景が落ち着いた色になることが多いので、ネクタイで少しだけ色を入れると顔まわりが映えます。

兄弟姉妹は、新郎新婦より一段カジュアル寄りで、紺かグレーのジャケットスタイル。秋は服装の自由度が高い季節なので、選択肢に迷ったら「無地で濃色」を基準にすると失敗しません。

冬(12月〜2月)の服装

冬の顔合わせは、コートとマフラーをどうするかが論点になります。会場に入る前に脱ぐ前提で、上に羽織るものも「人に見られる前提」で選びます。

新婦は、厚手のウール混紡ワンピーススーツ。色は濃紺、チャコール、深いボルドー。タイツは肌色に見える薄いベージュが基本ですが、真冬は60デニール程度の濃いめベージュでも違和感はありません。黒タイツは避けます(喪のイメージが出ます)。コートはウールのチェスターコートかノーカラーコート。色は黒、ネイビー、キャメル。ファー素材は避けます。

新郎は、3シーズン用のウールスーツに、薄手のインナーを着込んで調整。シャツは白で、肌着の色が透けないように白か肌色のインナーを必ず1枚。コートはウールのチェスターコートが鉄板。色は黒、ネイビー、チャコールグレー。マフラーはウールかカシミヤで、色は無地のグレーかネイビー。柄物は避けます。

母親は、ウールのワンピーススーツに、ジャケットを重ねるレイヤード。冬はジャケットの素材感がはっきり見えるので、毛玉やシワに注意。コートはウールのノーカラーコートか、ダブルブレストのチェスターコート。色は黒、ネイビー、ダークグレー。

父親は、厚手のウールスーツ。シャツは白、ネクタイは深いえんじか紺。冬はコートを脱いだあとに「シャツの襟が乱れていないか」を意識します。コートはウールのチェスターコート、色は黒かダークネイビー。マフラーは無地のウール。

兄弟姉妹は、紺かグレーのジャケットに、暖かいインナー。冬はとくに「コートを脱いだあとの全体像」を意識します。コートが立派でも、中の服装がカジュアルすぎると違和感が出ます。

会場別の服装ガイド。ホテル・料亭・レストラン・個室居酒屋・カジュアル

会場の格と、服装の格をどう揃えるか。先に「フォーマル」「セミフォーマル」「カジュアル」の3段階を紹介しましたが、ここではもう一段深く、会場のタイプ別に細かく分けて解説します。

ホテルのレストラン・宴会場

都心の高層ホテルや、伝統的なシティホテルにあるレストラン・宴会場での顔合わせは、最もフォーマル度が高い会場です。両家の親世代も「ホテルだから、きちんとしないと」と意識します。

新婦はワンピーススーツが正解。新郎はダークスーツに白シャツ、ネクタイ。母親はワンピーススーツまたはセットアップ。父親はダークスーツ。色は紺・グレー・深いベージュで揃えます。

ホテルの会場は天井が高く、照明も明るいので、地味な色だと写真で沈みがち。アクセサリーやネクタイで少しだけ光を入れると、顔まわりが映えます。

料亭・日本料理店

伝統的な料亭や、ホテル以外の高級日本料理店での顔合わせは、フォーマルだけれど「和の格式」がある会場です。靴を脱いで上がるケースが多いので、足元のチェックが重要です。

女性は素足を絶対に避け、薄いベージュのストッキングを必ず履きます。靴下のシワも気をつけてください。男性は、靴下の色を必ず黒か濃紺の無地に。柄物や明るい色の靴下は、座敷で目立ちます。

新婦は、ワンピーススーツまたは着物。料亭は和装が映える会場ですが、新郎が洋装なら新婦も洋装で揃えます。新郎はスーツ。母親は、両家の打ち合わせができていれば和装でも可。父親はスーツ。

料亭では正座する場面もあるので、女性のスカート丈はひざ下10cm以上を目安にすると安心。男性のスーツのパンツは、座ったときに脚が見えないよう少し長めの丈で。

フレンチ・イタリアンの個室レストラン

セミフォーマルの会場として、両家顔合わせで人気があるのが個室付きのフレンチやイタリアンです。完全個室ならスタッフの目を気にせず話せて、雰囲気もきちんとしています。

新婦はワンピーススーツ、または上品なワンピース+ジャケット。新郎はスーツ。母親はワンピーススーツまたはセットアップ。父親はスーツ。

レストランの個室は天井が低めで、照明も柔らかいので、フォーマル度を一段上げる必要はありません。ただし「ジャケットだけは絶対に外さない」というのが共通ルール。シャツやワンピース1枚で済ませるのは避けます。

個室居酒屋・モダン和食

カジュアルとセミフォーマルの中間。最近は、見た目が整った個室居酒屋やモダン和食のお店で顔合わせをするカップルも増えています。価格帯が比較的やさしく、会話もしやすい。

ただし「居酒屋」と聞いて両親世代が抵抗を感じる場合もあるので、事前に会場の写真を共有しておくと安心です。「居酒屋っぽくない、おしゃれな個室和食」と説明すると、両親も納得しやすい。

新婦は上品なワンピース+ジャケット、または落ち着いたセットアップ。新郎はジャケット+白シャツ+ネクタイ、またはスーツ。両親はワンピーススーツとスーツの組み合わせで問題ありません。

ビストロ・カジュアルレストラン

カジュアルな会場での顔合わせは、両家がもともとフランクな関係性のときに選ばれます。雰囲気は和やかになりますが、「カジュアル=ラフでいい」ではないので注意。

新婦は上品なワンピース。膝下丈で、無地。色は紺、グレー、ベージュ。新郎はジャケット+白シャツ+ネクタイ。ノーネクタイは避けます。母親はセットアップまたはワンピース。父親はジャケット+白シャツ+ネクタイ、もしくはスーツ。

カジュアル会場で大事なのは「両家のうち、もっとも格式を意識する人」に合わせること。たとえば新郎の母親が和装を着てくると言うなら、両家全員が和装に近いセミフォーマルに引き上げる必要があります。会場の格よりも、参加者の格を優先します。

和装と洋装、どちらを選ぶ?両家の格を揃える判断フロー

顔合わせで「和装にしようか、洋装にしようか」と悩むのは、主に新婦と母親です。ここでは、和洋を判断するための具体的なフローを言葉で示します。

判断ステップ1:会場が和か洋か

まず、会場のタイプを確認します。料亭や和食店、和室のある会場なら、和装の選択肢が現実的になります。フレンチやイタリアン、ホテルの洋室なら洋装が無難。会場と服装の和洋がズレると、写真の印象もちぐはぐになります。

判断ステップ2:相手家の意向を確認

次に、新郎の母親(または新婦の母親)が和装を希望しているかを確認します。両家のどちらか一方の母親だけが和装だと、写真で「片家だけ格式が高い」印象になり、もう片家がやや萎縮します。両家の母親が「両方とも洋装」または「両方とも和装」で揃うのが理想です。

判断ステップ3:新婦の希望と難易度

3つめは、新婦自身の希望と、着物に慣れているかどうか。着物は着付けに時間がかかり、長時間座っていると帯が苦しくなることもあります。普段から和装に慣れている方なら問題ありませんが、初めての方は洋装を選んだほうが当日リラックスして話に集中できます。

判断ステップ4:両家の格をどう揃えるか

最終的な判断は、両家の格が揃っているかどうかです。新婦が訪問着なら新郎の母親もそれに見合う格、新婦がワンピーススーツなら新郎の母親もワンピーススーツ。「新婦は訪問着、新郎の母親はジーンズ」という組み合わせは絶対に避けます。

迷ったら洋装が安全

正直、迷ったら洋装を選ぶのが安全です。和装は格のヒエラルキーがむずかしく、両家でズレると修復しにくい。洋装ならワンピーススーツとスーツで揃えれば、ほぼ間違いがありません。和装は「両家ともに着物文化に親しみがある」「会場が完全に和」という条件が揃ったときに選ぶのが無難です。

写真映えする色合わせのコツ。両家で統一感を出す3パターン

顔合わせの写真は、後から両家で見返したり、結婚式のスライドショーで使われたりする可能性が高い1枚です。「全員が並んだとき、写真が落ち着いて見える」色合わせを意識すると、長く残る写真になります。

NGな色コーデ3つ

1つめは、両家でトーンが完全にバラバラなパターン。新婦が黒ワンピース、新郎の母親が真っ白なセットアップ、新婦の母親が明るいベージュ、父親同士が紺と黒、というように色がバラけると、写真の中で「6人がそれぞれ別のチームに属している」ように見えます。

2つめは、彩度の高い色を1人だけが着ているパターン。1人だけ赤やピンクの服を着ていると、写真の視線がそこに吸い寄せられて、全体のバランスが崩れます。顔合わせの主役は新郎新婦なので、視線は中央に集まるべき。

3つめは、両家の母親が同じ色・同じデザインで完全に被っているパターン。これは仲が良すぎて見える、という意味ではなく「事前に打ち合わせした感」が出てしまい、自然さを失います。色は同系統でも、デザインや素材で違いを出すほうが調和します。

ベストな配色パターン1:濃紺ベース

両家全員の服装のベース色を濃紺で揃えるパターン。新婦は紺ワンピーススーツ、新郎は紺スーツ、両家の母親は紺ワンピーススーツ、両家の父親は紺スーツ。同じ「紺」でも、人によって素材感や明るさが微妙に違うので、写真には自然な濃淡が出ます。

差し色は、新婦のパールアクセサリーや、新郎のえんじ色のネクタイなど、小物で1点だけ。これだけで写真がぐっと締まります。

ベストな配色パターン2:グレーグラデーション

2つめは、両家の服装をグレー系で揃えるパターン。新婦はライトグレーワンピース、新郎はダークグレースーツ、母親同士はミディアムグレー、父親同士はチャコールグレー。同じグレーでも明度を変えると、写真にグラデーションが生まれて柔らかい印象になります。

グレーは紺よりも顔色を明るく見せる色なので、写真うつりに自信がない方にもおすすめです。

ベストな配色パターン3:紺×ベージュ

3つめは、紺とベージュをミックスするパターン。新婦は紺ワンピース、新郎は紺スーツ、母親はベージュのワンピーススーツ、父親はグレースーツ。両家の女性陣がベージュ寄りで温かみを出し、男性陣が紺で引き締めるイメージです。

このパターンは「両家のあいだに温度差を感じさせない」効果があります。色のコントラストがはっきりしすぎないので、写真も柔らかく、両家の関係性も視覚的に近く見えます。

顔合わせ服装NG例。具体的な5パターンを写真でイメージ

NGな服装の典型例を、もう少し具体的に描写します。当日の朝、自分の服装がこのいずれかに当てはまっていないか、最終チェックしてください。

パターン1:カジュアルすぎる

男性がデニムジャケットにスニーカー、女性がTシャツワンピースにサンダル。両家の親世代から見ると「結婚という大事な話の場で、なぜそんなにラフなのか」と感じられます。会場がカジュアルなビストロだったとしても、顔合わせの場としては避けたい。せめてジャケットと革靴は身につけて、両親世代の感覚に着地させることが大事。

パターン2:派手すぎる

女性が真っ赤なワンピースに、大ぶりのゴールドネックレス、ヒョウ柄のバッグ。男性が光沢の強いシルバーのスーツに、ピンクのシャツ、太めの柄ネクタイ。本人にとってはおしゃれでも、両家の集まりという場では「華美すぎる」「主役を奪う」と映ります。両親や兄弟姉妹より目立たないことが、顔合わせの服装の前提です。

パターン3:露出が多い

女性がノースリーブのミニワンピース、胸元が大きく開いたカットソー、生足にミュール。男性が半袖シャツにジャケットなし、足元はローファーで靴下なし。会場の冷房で寒くなるだけでなく、両親世代から「品がない」と判断されやすい組み合わせです。袖と襟、丈の3点を必ずチェックしてください。

パターン4:汚れ・シワ・毛玉

スーツやワンピースに、見落としていたシミやシワ、毛玉が残っているパターン。これは服装そのものよりも「準備不足」が伝わってしまうのが致命的です。両親世代は、そういう細部まで見ています。前日にクリーニングから戻したばかりの服を着る、靴は前日の夜に磨いておく、シャツは朝アイロンをあてる。これだけで印象がまったく変わります。

パターン5:サイズが合っていない

スーツやジャケットがブカブカ、または逆にきつすぎてボタンが浮いている。スカートのウエストが緩くてズレ落ちる、パンプスが大きすぎて歩くたびにかかとが浮く。これらは「借りてきた服を無理して着ている」印象を与え、両親に「この子は服装にも気を配れない」と思われがちです。試着の段階で必ずサイズを合わせてください。

アクセサリー・時計・靴のマナー詳細。男女別の選び方

アクセサリーや小物は「主張しすぎないこと」が顔合わせの鉄則。ここでは、男女それぞれの細かな選び方を整理します。

女性のアクセサリー選び

パールが基本です。ネックレスは1連、長さ40〜45cmが顔まわりに収まるサイズ。8mm前後の粒が両親世代から見ても落ち着いて見えます。2連や3連、長さ60cm以上のロングネックレスは、結婚式や格式の高い場のもので、顔合わせには重すぎます。

ピアスやイヤリングはスタッド型のパール。揺れるタイプ、チェーンが垂れるタイプは避けます。耳元で動きが出ると、写真の視線が散ります。

リングは、婚約指輪と結婚指輪のみ。ファッションリングや、サイドストーンが大きすぎる指輪は避けます。両家の親世代は、指元をよく見ます。

ブレスレットは基本つけません。腕時計を1つだけ、シンプルな革ベルトかメタルブレスのものを。スマートウォッチや、スポーティーなデジタル時計は外して向かいます。

男性のアクセサリー選び

男性は、腕時計1つだけ。ベルトは黒か濃いブラウンの革、もしくはシルバー系のメタルブレス。文字盤は白、シルバー、紺、黒のシンプルなアナログ。スマートウォッチや、巨大な文字盤のスポーツウォッチは避けます。

ネックレス、ブレスレット、ピアス、リング(結婚指輪を除く)は外します。男性のアクセサリー類は、両親世代の目には「派手」「軽い」と映りがちなので、原則ゼロが安全です。

ベルトは黒の革ベルト、靴と色を揃えます。バックルは小さめのシンプルなもの。大きなロゴが入ったブランドベルトは避けます。

女性の靴の選び方

パンプスが基本。色は黒、ベージュ、肌色の3色のどれか。素材はマット革かエナメル革。ヒールは5〜7cmが上品で、長時間立っていても疲れにくい。10cm以上のピンヒールは避けます。

つま先は丸めのラウンドトゥか、軽く尖ったポインテッドトゥ。オープントゥや、つま先がスケルトン素材のものは避けます。座敷の会場なら、脱ぎ履きしやすい紐なしのパンプスを選びます。

ストッキングは、薄いベージュが基本。黒タイツは喪のイメージが出るので避けます。素足は絶対NG。

男性の靴の選び方

黒の革靴。ストレートチップが最もフォーマル、プレーントゥが次点。内羽根式の紐靴を選びます。ローファーやUチップ、スエード素材は顔合わせには少しカジュアルすぎます。

靴底はラバーソールでも革底でも問題ありません。座敷のある会場では、革底のほうが脱ぎ履きで音が立ちにくく、所作が美しく見えます。

当日朝、必ず靴磨きをしてください。革靴は「踵」「つま先」「サイドの汚れ」の3点をチェック。前日夜に布で乾拭きし、朝にもう一度。これだけで全体の印象が大きく変わります。

アクセサリーの素材:プラチナ・ゴールド・パール・色石

プラチナは万能で、どの服装にも合います。ゴールドは温かみがありますが、顔合わせでは派手寄りに見えるので、控えめなサイズに。パールは前述のとおり鉄板。色石(ダイヤ以外のサファイア、ルビー、エメラルドなど)は、婚約指輪に使われている場合を除き、原則避けます。色石は華やかすぎて顔合わせの場とは温度差が出ます。

ヘアセット・メイクのマナー。ナチュラル度の目安と当日の段取り

顔合わせのヘアとメイクは「ナチュラルだけれど、整っている」が理想。普段の自分より少しだけ丁寧に、というレベル感が両親世代に好印象を与えます。

ヘアセットの基本

女性は、ロングヘアならハーフアップかシニヨン。耳が見える程度にまとめると、顔まわりがすっきりしてアクセサリーも映えます。前髪は目にかからないように。横に流すか、ピンで留めて額を少し見せると清潔感が出ます。

ショート〜ボブの場合は、ヘアアイロンで内巻きに整えるだけで十分。ボリュームを出しすぎず、毛先にツヤを出すことを意識します。

カラーは自然な色合いで。明るすぎる金髪や派手なグラデーションは、顔合わせの前にトーンを落としておくと安心です。

男性は、サイドと襟足を整えるカットを2週間前に済ませておきます。顔合わせ前日や当日のカットは避けてください。失敗したときに修正できません。前髪は眉にかからない程度。額が見えると清潔感が出ます。

メイクの基本

ベースメイクは厚塗りせず、素肌感を残します。ファンデーションは普段より1段階明るい色、または同じ色。チークはピンクではなくコーラル系で、頬骨の高い位置に薄く。

アイメイクはブラウンで統一。アイラインは細く、目尻だけ少し延ばす程度。マスカラはダマにならないように、軽く1度塗りで。つけまつげは避けます。

口紅は、肌色に近いベージュピンクかコーラルピンク。真っ赤や濃いブラウンは顔合わせには強すぎます。グロスは控えめにして、ナチュラルなツヤを意識します。

香水は、つけないか、もしくは「自分の手首をかいで微かに香る程度」まで。顔合わせは食事の場なので、香水は料理の邪魔になります。

美容院予約のタイミング

カット・カラーは2週間前に済ませます。顔合わせの直前に染めると、根元の色が落ち着く時間がなくて不自然に見えることがあります。

当日朝にヘアセットを美容院でお願いするなら、1ヶ月以上前に予約してください。両家顔合わせの日は土日が多く、美容院の予約が埋まりやすい。「早すぎる」と思っても、確実に予約を押さえるほうが安心です。

セルフでヘアセットする場合は、前日に練習しておきます。当日ぶっつけ本番は失敗のもとです。

当日のセルフケア

当日朝のスケジュールには、必ず30分の予備時間を入れてください。ヘアセットがうまくいかない、メイクをやり直したい、という事態は誰にでも起こります。予備時間があれば焦らず対処できます。

外出前に、洗面所の鏡で「顔・髪・服・靴・バッグ」の5点を最終確認。家を出る瞬間まで気を抜かないこと。

当日の持ち物チェックリスト。家族構成別の必需品

当日のバッグの中身は最小限が理想ですが、最低限これだけは入れておきたい持ち物をまとめます。

女性の必需品

  • ハンカチ(白か淡い色、無地)
  • ティッシュ(コンパクトサイズ)
  • 口紅と小型のコンパクトミラー
  • ストッキングの予備(伝線したとき用)
  • 絆創膏(パンプスで靴ずれしたとき用)
  • スマートフォン
  • 財布(小さめのもの)
  • 家の鍵

男性の必需品

  • ハンカチ(白かグレーの無地)
  • ティッシュ
  • スマートフォン
  • 財布
  • 家の鍵
  • 名刺入れ(仕事で使うもの。両親に職業説明が必要なら)

マナーと予備

  • シミ抜きのウェットシート(食事中に汚したとき用)
  • 歯ブラシまたは歯間ブラシ(食事後に身だしなみを整えるため)
  • マウスウォッシュの小型サイズ
  • 制汗シート(夏の場合)
  • コンパクトな折りたたみ傘(雨予報の場合)

家族構成別の追加アイテム

新婦の母親が一緒に向かうなら、母親用の予備ストッキング、ヘアピン数本も持っておくと安心です。父親が一緒なら、予備のネクタイ1本(食事でシミがついたとき用)。兄弟姉妹に小さな子どもが同席するなら、子ども用のおしぼり、お気に入りの絵本、静かに遊べるおもちゃを用意します。

手土産がある場合は、手土産用の紙袋を別に用意。自分のバッグと一緒にせず、紙袋ごと両親に渡せる状態にしておきます。手土産の包装にシワがつかないよう、平らに持てる紙袋を選びます。

服装選びの段取り5ステップ。2ヶ月前から当日まで

顔合わせの服装は、当日に慌てて選ぶものではありません。理想は2ヶ月前から動き始めること。具体的なスケジュールを5ステップでまとめます。

ステップ1(2ヶ月前):会場の格を判断する

顔合わせの会場が決まったら、まず会場のグレードを確認します。ホテルか料亭か、レストランか、カジュアルな個室か。会場のウェブサイトの写真や、Annyの口コミなどで「他の利用者がどんな服装で来ているか」を見ると、格のイメージがつかみやすい。

ステップ2(1.5ヶ月前):新郎新婦の服装を決める

会場の格が分かったら、新郎新婦が先に服装を決めます。ここがすべての起点。新郎がスーツで新婦がワンピーススーツ、と決まれば、両親もそれに合わせやすくなります。

普段着の延長で考えず、顔合わせ専用に新調するか、クリーニング済みの一張羅を用意します。サイズが合わなければ、この段階で直しに出します。

ステップ3(1ヶ月前):両親に共有する

新郎新婦から、それぞれの両親に「会場はここ、自分たちはこういう服装で行く」と具体的に伝えます。電話より、写真付きのメッセージで伝えるほうが伝わりやすい。「お母さん、こういうワンピースで行くよ」と画像を1枚送るだけで、母親も格のイメージを共有できます。

両親世代は「自分の服装を子どもに指定される」のを嫌がる場合があります。指定するのではなく「自分はこう行く、参考にして」というスタンスで伝えると、母親も気持ちよく自分で選んでくれます。

ステップ4(2週間前):試着と全身チェック

本番の2週間前までに、服装一式を着て全身を鏡で確認します。服、靴、バッグ、アクセサリー、ヘア、メイクまで含めた「当日と同じ姿」を作って、合わせ鏡や写真で確認してください。違和感があれば、この時点で修正します。

クリーニングが必要な服があれば、2週間前までに出しておく。クリーニング店の混み具合によっては1週間以上かかることもあります。

靴も、この時点で何度か履き慣らしておきます。新しい靴は当日いきなり履かないこと。必ず事前に足になじませます。

ステップ5(当日):朝の最終確認

当日朝、もう一度全身チェック。シワ、シミ、ボタン、靴の状態を順番に見ます。アクセサリーの歪み、時計の電池、バッグの中身も忘れずに。新郎新婦同士で「格がズレていないか」を最後に確認して、家を出ます。

出発時間には、必ず30分の余裕を持たせます。当日のヘアセットがうまくいかない、化粧直しに時間がかかる、忘れ物に気づく、など想定外のことは起こります。余裕を持って動くことで、当日の表情が穏やかになります。

顔合わせ服装、両家で事前に決めておくべき5つのこと

両家で服装の話し合いを「全然しない」のも「事細かに決めすぎる」のも、どちらも違います。最低限これだけは事前に揃えておきたい、という5項目をまとめます。

1. 格(フォーマル度)

「フォーマル」「セミフォーマル」「カジュアル」のうち、どのレベルで行くかを両家で揃えます。たとえば「セミフォーマルで、男性はスーツ、女性はワンピーススーツ」と決めておけば、両家ともそのレベルに合わせて準備できます。色やデザインまでは指定しないのがコツ。

2. 和装か洋装か

新郎新婦と母親の和洋を揃えます。新婦が和装、新郎の母親が洋装、という組み合わせは避けます。両家の母親が「両方とも洋装」または「両方とも和装」で揃うのが理想です。父親はスーツ一択でほぼ問題ありません。

3. 色のおおまかな方向性

色を細かく指定する必要はありませんが、おおまかな方向性は揃えておくと写真が落ち着いて見えます。「両家とも、紺・グレー・ベージュの3色から選ぶ」程度の温度感でOK。これだけで写真の調和が生まれます。

4. 予算感

どちらかの家が高級ブランドで揃え、もう片方の家が量販店で済ませると、写真で「家の経済的な格差」が見えてしまいます。両家でおおまかな予算感を揃えることで、自然な並びになります。「百貨店で買うか、ZOZOで買うか」程度の温度感を共有するだけで十分。

5. アクセサリー・時計の方針

女性のアクセサリーをパール中心にするか、ゴールド系にするか。両家の母親で揃えると、写真がより自然になります。男性の腕時計のサイズ感や色も、両家で大きく違わないほうが調和します。

正直、両家で服装の格だけは事前に揃えておいたほうがいいです。色や柄まで指定すると窮屈になりますが、格が揃っていないと当日の空気が冷えます。両家の新郎新婦経由で「うちはこのレベルで行くよ」と伝え合うだけで、当日の安心感が大きく変わります。

役割別の服装完全ガイド。本人・父・母・兄・妹それぞれの正解

顔合わせには、新郎新婦のほかに両親、兄弟姉妹が同席することがあります。それぞれの役割で「どのレベルの服装が正解か」を整理します。

新郎本人

顔合わせでは新郎の服装が「両家全体の格」を決めます。新郎が一番カチッとしているのが理想。スーツ、白シャツ、ネクタイ、革靴。これが基本セット。新郎が崩すと、他の参加者全員が「もっと崩していい」と思い始めて、全体が緩みます。新郎の服装は、両家全員の中で最も整っていることを意識してください。

新婦本人

新婦は新郎と同じ格で、かつ「主役感」を出します。ワンピーススーツ、もしくは上品なワンピース+ジャケット。色は紺・グレー・ベージュ。アクセサリーはパール中心で、控えめながら印象に残るものを。新婦が両家の女性陣の中で最も上品に見えると、両親世代から「この子なら大丈夫」と感じてもらえます。

新郎の父親・新婦の父親

父親はスーツが基本。色は紺かグレー。新郎と全く同じ色を選ぶ必要はありませんが、ベース色は揃えます。シャツは白、ネクタイは深いえんじか紺。靴は黒の革靴、靴下は黒無地。

父親世代は「ジャストサイズ」を好みがちですが、顔合わせでは少し余裕のあるサイズのほうが見栄えがします。タイトすぎると、肩や腕が窮屈で表情も硬くなります。

新郎の母親・新婦の母親

母親はワンピーススーツが基本。色は紺・グレー・濃いベージュ。新婦より格が上にならないように注意します。両家の母親は、和洋を揃え、色のトーンも近づけると、写真で「6人の中の女性陣」が美しく整います。

アクセサリーはパールのネックレス(1連、40〜45cm)、控えめなパールのピアス。バッグは黒か濃いブラウンの革製、シューズは黒のパンプス。

兄・姉(成人の兄弟姉妹)

兄は新郎より一段控えた服装。スーツでも、ネクタイの色を新郎と変える、または新郎よりカジュアルなジャケパンスタイルにする。新郎より目立たないことを意識します。

姉は新婦より一段控えた服装。新婦がワンピーススーツなら、姉はセットアップ。新婦が紺なら、姉はグレー。新婦より色を地味に、アクセサリーを控えめに。

弟・妹(学生)

高校生以下なら学校の制服が最も無難です。制服がない学校なら、紺のブレザーに濃色のスカートかパンツ、白いシャツ。靴は黒の革靴かローファー。

大学生なら、社会人の兄姉と同じ基準でOK。スーツが理想ですが、持っていないならジャケット+白シャツ+チノパン+革靴。デニムやスニーカーは避けます。

季節 × 役割の早見表

春の顔合わせなら、新郎は薄手の3シーズンスーツ、新婦は薄手のウールワンピース、母親はテーラードジャケット+ワンピース。夏なら、新郎はサマーウールスーツ、新婦は半袖ワンピース+羽織、母親は半袖ワンピース+ジャケット。秋は3シーズン用ウール、冬は厚手ウール+コート。役割ごとに季節の素材を切り替えると、写真の温度感も自然になります。

服装に迷ったときの最終判断。3つの問いで決める

2ヶ月前から準備しても、当日朝になって「これで本当にいいのかな」と迷うことはあります。そんなときは、以下の3つの問いで判断してください。

問い1:両親の服装より派手になっていないか?

顔合わせでは、新郎新婦の両親が「ホスト的な役割」を担います。両親より新郎新婦が派手だと、両親が霞んでしまい、両家の主従関係が崩れます。色、柄、アクセサリーの量、髪型の華やかさ。すべての要素で「両親より一段控えめ」になっているかを確認します。

逆に、新郎新婦が地味すぎる必要もありません。両親より少しだけ控えめ、という温度感で十分。

問い2:写真で全員揃って見えるか?

顔合わせの最後には、ほぼ確実に全員集合の写真を撮ります。その写真で「6人がチームに見えるか」を想像してみてください。1人だけ色やトーンが浮いていないか、誰かの服装だけが格上または格下になっていないか。

もし1人だけ浮きそうなら、その人の服装か、自分の服装を調整します。両家全員で「同じチーム」に見えることが大事。

問い3:10年後に見返して恥ずかしくないか?

顔合わせの写真は、結婚式のスライドショーや、子どもが大きくなったときに見せるアルバムに残ります。10年後、20年後に見返したとき、その服装が「あのとき流行ってたよね」で済むデザインか、それとも「なんでこんな服装で行ったんだろう」と恥ずかしくなる服装か。

流行りの服は10年後に古く見えます。シンプルで定番のデザインは、10年後も20年後も自然に見えます。迷ったら定番を選ぶこと。流行りより定番、奇抜より普通、派手より地味。これが顔合わせ服装の最終判断基準です。

妊娠中の新婦の服装。マタニティフォーマルの選び方

妊娠中に顔合わせを行うカップルは少なくありません。おめでたい報告を兼ねた顔合わせになる場合もあれば、まだ報告する前という場合もあります。どちらにせよ、服装選びは「見た目の格」と「体の楽さ」の両方を同時に満たすことが大事です。

素材と形の選び方

基本はAラインまたはエンパイアラインのワンピースです。ウエストに切り替えがあり、そこから下がふんわり広がる形なら、お腹が大きくなっても圧迫感がありません。ウエスト部分がゴムで絞り込まれているデザインは、長時間座っていると腹部が苦しくなります。

素材は伸縮性のあるジャージー素材(ポリエステルやトリアセテート混紡)が最適です。動いても形が崩れず、シワになりにくい。綿100%は通気性があって涼しいですが、食事中にシワが入りやすく、写真を撮るタイミングで見た目が崩れることがあります。

色は紺・グレー・深いベージュが、顔合わせらしい落ち着きを持ちながら体型を自然にカバーします。縦のデザインライン(フロントプリーツ、センタープレスなど)が入ったワンピースを選ぶと、視線が縦に流れてシルエットがすっきりします。

靴の選び方

妊娠中の靴選びで最も重要なのはヒールの高さです。2〜3cmのキトゥンヒールかフラットシューズを選んでください。妊娠後期(8ヶ月以降)はフラットが安全です。足がむくみやすい時期は、試着を夕方に行ってください。朝一番に試したサイズは、夕方になると小さくなる場合があります。

当日の体調管理

顔合わせの前日は十分に睡眠を取り、当日の移動はなるべくタクシーを使います。電車の長距離移動は、混雑や急発進が体に響きます。会場までの移動手段を事前に確認しておき、会場に早めに到着して座れる場所を確保してから待つのが安心です。

当日の体調が優れない場合は、日程変更を検討してください。「妊娠中で体調が不安定のため」は、日程変更の十分な理由になります。無理をして臨んだ顔合わせで体調を崩すと、相手方の家族への印象どころか、その後の妊娠経過にも影響することがあります。

妊娠を顔合わせで報告する場合

顔合わせの席で妊娠を初めて報告するケースがあります。この場合、服装でお腹をカバーしすぎる必要はありません。それよりも「体を大切にしている姿勢」を見せることが、相手方の両親への誠実な印象になります。マタニティウェアでも、顔合わせらしい格があれば問題ありません。

リモート顔合わせの服装。画面映えを意識した着こなし

遠方に住む両家や、体調の事情でオンラインでの顔合わせを選ぶカップルが増えています。対面の顔合わせと基本的なマナーは同じですが、「画面越しに見える範囲」に特化した着こなしの工夫が必要です。

上半身の見え方を最優先する

ビデオ通話では胸から上しか映りません。そのため、ジャケットやトップスの選び方、アクセサリーの見せ方が対面以上に重要になります。V字やテーラードカラーのジャケットは、顔周りの輪郭を引き立てます。丸首のニットは画面越しに首回りが詰まって見え、表情が暗くなりがちです。

パールのネックレスは画面でもはっきり存在感があり、顔色を明るく見せる効果があります。揺れるピアスは動くたびに視線を分散させるので、スタッドタイプが適切です。

色は少し明るめにする

対面の顔合わせでは「濃い色で落ち着いた印象」を作るのが基本ですが、リモートでは画面の特性上、濃い色が重たく映ることがあります。薄いグレー、ソフトなネイビー、オフホワイト程度の明るさにすると、画面越しに顔色が良く見えます。

白は花嫁色に見えるリスクがあるため、純白は避けます。ただし、アイボリーや薄いクリームなら問題ありません。

背景と照明で印象が変わる

服装と同じくらい重要なのが背景と照明です。服の色と背景が同系色だと、人物が背景に溶け込んで見えます。背景が白い壁なら服は紺やグレー、背景が暗い木目なら服は明るめの色、というコントラストを意識してください。

窓を背にして座ると逆光になり、顔が暗くシルエットのように映ります。窓を正面か横にして自然光を取り込むか、デスクライトで顔を正面から照らすと表情がはっきりします。接続前に必ずテスト通話で自分の映り方を確認してください。

下半身も抜かない

「どうせ映らないから」という理由で下はジーンズ、という方がいますが、急に立ち上がる瞬間や、カメラが傾いた際に映ることがあります。上下ともに整えておくと、自分の気持ちの締まりにもなります。万全の状態で臨む方が、表情と会話の質に出ます。

接続・音声の確認も服装と同じタイミングで

リモート顔合わせは、接続不良や音声トラブルが場の雰囲気を一気に壊します。服装を試着する2週間前のタイミングで、照明・背景・カメラ・マイクをセットで確認しておくことをお勧めします。当日の朝は服装と環境の両方を最終チェックしてから臨みましょう。

顔合わせの服装が決まったら、次は会場と段取り

服装が決まったら、次は会場選びと当日の段取りです。Annyでは、顔合わせに使えるレストランや個室を多数掲載しています。両家の格と雰囲気に合った会場を選ぶことで、服装も自然に決まっていきます。

顔合わせに使えるレストランを探す(Annyレストラン)

顔合わせのお祝い体験を探す(Annyお祝い)

顔合わせ全体の流れや、手土産、費用の相場については、こちらの親記事もあわせてどうぞ。

顔合わせ完全ガイド(親記事)

顔合わせの後、両親への感謝のしるしに手土産やギフトを贈る方も多いです。Annyのギフトモールには、ご両親へのお礼にぴったりのギフトが揃っています。

Annyのギフトモールで手土産を探す

服装に関するよくある質問(追加)

Q. 父親のスーツの色は何が一番無難?

紺(ネイビー)が最も使いやすい色です。次いで濃いグレー(チャコールグレー)が無難。

礼服として使われる純粋な黒スーツは避けてください。白シャツと黒ネクタイの組み合わせが葬儀に近くなります。礼服しか持っていない場合は、ネクタイの色だけ変えてください。えんじ色・深紫・ストライプ柄に替えるだけで、礼服の印象がだいぶ薄れます。

Q. 母親のコサージュは必要?ネックレスとどちらか選ぶなら?

どちらか1点だけにするのが正解です。ネックレスとコサージュを両方つけると、上半身の装飾が多すぎて全体が重くなります。

パールのネックレス(1連)を選ぶか、コサージュを選ぶかで悩む場合、パールのネックレスのほうが和洋どちらの服装にも自然に合います。コサージュは洋装に映えますが、和装には合わせにくい。両家での格の揃いやすさでいうと、パールネックレスが安全です。

Q. 顔合わせの服装を当日に初めて着ても大丈夫?

リスクがあります。新しい服・靴・アクセサリーは、事前に必ず一度着用して確認してください。試着室での印象と、実際に外で着て動いたときの印象は異なります。靴は特に危険で、新品は靴ずれを起こしやすく、慣れない足の痛みが表情と歩き方に出ます。少なくとも1ヶ月前から顔合わせ用の靴を履き始めることをお勧めします。

Q. 当日の天気が雨だった場合、服装をどう変えるべき?

服装そのものを変える必要はありません。ただし移動手段をタクシーにするか、折りたたみ傘を準備してください。靴が濡れることへの対策として、スエード素材の靴はやめて、撥水加工のある革靴かエナメル素材を選ぶと安心です。雨の日はヘアセットが崩れやすいので、ヘアスプレーで固めてから外出することをお勧めします。

Q. 式場を検討中の彼女に、顔合わせと同じ服装で見学に行っても大丈夫?

問題ありません。顔合わせのセミフォーマルな服装は、式場の見学にもそのまま使えます。式場スタッフから見ると「服装にも気を配るカップル」という印象になり、対応が丁寧になることがあります。顔合わせ当日に式場見学を入れる場合は、靴の疲れが出ないよう履き慣れた靴を選んでください。

顔合わせの服装選び。最後に確認したい3つのこと

顔合わせの服装は、「格を揃える」「両家で合わせる」この2つだけを意識すれば、ほぼ成功します。

新婦がワンピーススーツなら、新郎もスーツ。両親にも同じ格合わせを伝える。会場の雰囲気に自分たちの服装を合わせる。これだけです。

服装選びの最後に確認したいのは、3つのことだけです。

1つめ。当日の朝、新郎と新婦の服装の「格」がズレていないか確認してください。どれだけ個別に準備しても、二人が並んだときに格差があると会場の空気が変わります。

2つめ。靴とバッグが服装の格に合っているか確認してください。きれいなワンピーススーツを着ていても、リュックと汚れたスニーカーでは台無しです。小物は服装の「格の証明」です。

3つめ。「10年後の自分が見て恥ずかしくない服装か」を自問してください。顔合わせの写真は長く残ります。流行りではなく定番を選ぶこと。それが時間が経っても「あのとき、ちゃんとしてたね」という写真になります。

顔合わせは結婚へ向かう最初の一歩。両家が初めて顔を合わせ、「この人たちなら信頼できそう」と感じてもらう機会です。完璧さよりも「この大事な日のために準備した」という姿勢が相手に伝わることが大事。

そうすることで、顔合わせは単なる「親世代の儀式」ではなく「新郎新婦の人生を応援する両家の約束」へと変わっていく。

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