両家顔合わせの席順は「両家が向かい合う・新郎新婦が両家の境目に並ぶ・両親は新郎新婦の隣、兄弟は外側」が3原則。床の間に近い席が上座で、両家の父親が向かい合って座ります。
顔合わせの席が決まったら、会場も確認
席順は部屋の入口や床の間の位置でも変わります。会場を選ぶときに個室の形と椅子席の配置を確認し、両家が落ち着いて話せる場所を決めましょう。
両家顔合わせの席順とは、結婚が決まったふたりの両家が初めて対面する食事会で、自然に会話が広がるよう新郎側と新婦側を向かい合わせに配置する座席の決め方です。新郎新婦は両家の中央に並び、両親はその隣、兄弟姉妹は両親の外側に座るのが一般的。床の間や入口から最も遠い席が上座で、両家の父親が上座に座ります。
顔合わせ当日、レストランの個室の扉が開く。両家がすでに到着していて、目の前にテーブルがある。「えーっと、お父さんはどこ……お母さんは……」と新郎新婦がモタつく。両家がその場で立ったまま、しばらく動けない——これは、結構ある光景です。
そうならないために、席順は当日の前に決めておくのが正解です。10秒のメモ書き一枚あれば、両親は迷わず着席して、すぐに乾杯できます。
このガイドでは、家族構成のパターン別に席順をひとつずつ図解しながら、「うちの家族はどれに当てはまるか」がすぐに分かるよう整理しました。読み終わる頃には、あなたの家のレイアウトが頭の中で出来上がっています。
席順を決める3つの原則
家族構成がどうあれ、席順を決める軸は3つだけです。これさえ押さえれば、迷うことはありません。
原則1:両家を向かい合わせに並べる
新郎側と新婦側を、テーブルを挟んで向かい合わせに座らせます。隣同士に並べると、会話が片側でしか弾まなくなり、もう片方の家族が孤立しがちです。向かい合うことで、視線が自然に交差し、両家がお互いの顔を見ながら話せるようになります。
これは和室・洋室・円卓・四角テーブル、どの会場でも共通する大原則です。
原則2:新郎新婦を両家の境目に並べる
両家の中央に、新郎新婦が並びます。新郎は新郎側の中央寄り、新婦は新婦側の中央寄りに座り、隣同士になるよう配置するのが基本です。
新郎新婦は両家をつなぐ「橋渡し役」。離れて座ると、両家の会話を取り持つ役目が機能しなくなります。隣に並んでいるからこそ、片方の家族の話題をもう一方に振ることができる——この役目を意識して、必ず隣同士で座ります。
原則3:両親は新郎新婦の隣、兄弟姉妹は外側
両親は新郎新婦のすぐ隣。兄弟姉妹がいる場合は、両親の外側(新郎新婦から見ると遠い側)に配置します。
この並びが効くのは、両親同士が斜め向かいになる位置取りだから。新郎の父親の斜め向かいに新婦の母親、新郎の母親の斜め向かいに新婦の父親——この配置だと、両親同士が「お互いの顔を見ながら話す」自然な姿勢になります。これが顔合わせの会話を最も弾ませる秘密の配置です。
上座と下座——基本の「コ」の字
顔合わせの会場が和室・個室・ホテルの個室であれ、必ず存在するのが「上座(かみざ)」と「下座(しもざ)」の概念です。
上座の見分け方
上座は、その部屋で最も格上の席です。判断基準はシンプル:
- 床の間がある部屋なら、床の間に近い席
- 床の間がなければ、入口から最も遠い席
- 窓がある場合は、景色が良く見える側
顔合わせでは、両家の父親が上座に座るのが一般的です。両家の父親が向かい合うように配置し、母親と新郎新婦は中央寄り、兄弟姉妹がいる場合は下座に近い側に並びます。
「コ」の字配置で記憶する
顔合わせの席順は、横から見たときに「コ」の字に見えると覚えると分かりやすいです。
長辺2列に両家がそれぞれ並び、奥(上座側)に父親、入口側(下座側)に兄弟姉妹。新郎新婦は中央に並ぶ——これでテーブルを上から見たときに「コ」の字状の配置が完成します。
この「コ」の字を頭に浮かべておけば、会場が変わっても、人数が変わっても、迷うことはありません。
家族構成パターン別の席順——8つの実例
ここからは、実際に多い家族構成のパターンを8つ取り上げ、それぞれの席順を整理します。あなたの家族構成に近いパターンを参考にしてください。
パターン1:両親4名のみ(新郎新婦+4名・計6名)
最も多いケース。長辺2列、3名ずつで向かい合います。
新郎側(奥が上座):父親・新郎・母親
新婦側(奥が上座):父親・新婦・母親
新郎新婦が両家の中央で隣同士、両親が斜め向かいで会話できる、最もバランスの良い配置です。
パターン2:兄1人同席(計7名)
たとえば新郎側に兄が同席する場合。
新郎側:父親・新郎・母親・兄(4名)
新婦側:父親・新婦・母親(3名・人数を詰めて配置)
新郎側の兄は、母親の外側(下座側)に座ります。新婦側は3名のため、入口側を空けて、上座から父親・新婦・母親の順に並びます。3対4の人数差は、隣同士の距離で吸収します。
パターン3:両家ともに兄弟姉妹同席(計8名)
兄弟姉妹が両家それぞれ1名ずついる場合。
新郎側:父親・新郎・母親・兄/姉(4名)
新婦側:父親・新婦・母親・兄/姉(4名)
左右対称の美しい配置になります。兄弟姉妹は両親の外側に並び、両親同士の会話を妨げません。
パターン4:祖父母同席(計8〜10名)
祖父母が同席する場合は、慎重に席順を組みます。両家の祖父が最上座、祖母が次の上座になります。
新郎側:祖父・父親・新郎・母親・祖母(5名)
新婦側:祖父・父親・新婦・母親・祖母(5名)
祖父母を最も奥(上座側)に座らせ、両親が中央寄り、新郎新婦が中央——という3列の構造です。祖父母は会話の中心ではありませんが、その存在が両家を温かく包む役割を果たします。
パターン5:シングルマザー・シングルファザー
片方の親が亡くなっている、または離別している場合、空席を作らないことが大切です。
新郎側:母親・新郎・兄(3名)
新婦側:父親・新婦・母親(3名)
新郎側は3名で、母親が上座に座ります。空席を作ると不在を意識させてしまうため、必ず人数を詰めます。母親が上座にいることで、新郎の家族として「母親が父の代わりを担っている」というメッセージが、自然に新婦側に伝わります。
パターン6:兄弟姉妹欠席で4名+新郎新婦のみ
兄弟姉妹が欠席で、両親4名と新郎新婦の6名構成。これは「パターン1」と同じです。最もシンプルで、最も会話が弾みやすい構成です。
パターン7:両家親族多数(10名以上)
叔父叔母・従兄弟までが同席する大規模顔合わせの場合は、円卓や長テーブルを2つ並べて配置します。
長テーブル2つ並列:新郎家族8名 vs 新婦家族8名
上座から順に:祖父母→両親→新郎新婦→兄弟姉妹→叔父叔母
10名を超える顔合わせは、レストランより和室の宴会場や、ホテルのバンケットルームが適しています。会場側に席次表を事前共有して、席札を準備してもらうのが安心です。
パターン8:レストラン個室の四角テーブル
レストランの個室で、ほとんどの場合がこの形になります。
長辺の壁側(奥側)が上座、ドア側が下座。両家の父親が長辺奥を背にして向かい合うように配置すれば、自然と「コ」の字が完成します。
窓側に景色がある個室なら、窓を背にする席が上座になることもあります。会場に着いたら、レストランのスタッフに「上座はどちらですか?」と一言聞くのが、最もスマートな確認方法です。
NG席順——避けるべき配置
席順で避けるべきパターンは、知っておくだけで失敗が激減します。
NG1:新郎新婦が離れて座る
新郎が新郎家族の端、新婦が新婦家族の端——両家の真ん中に2人が並ばない配置は、橋渡し役が機能しません。会話が両家でそれぞれ完結してしまい、肝心の「両家がつながる」という顔合わせの目的が果たされません。
必ず両家の中央に、新郎新婦が隣同士で並ぶ配置にします。
NG2:両親が新郎新婦の外側、兄弟が内側
「両親は格上だから外側、兄弟は若いから内側」という発想で配置すると、両親同士の距離が遠くなり、会話が成立しません。
両親が新郎新婦の隣、兄弟が外側——この順番を必ず守ります。両親同士が斜め向かいで話せる距離感が、最も会話を弾ませる秘密です。
NG3:上座下座を無視した配置
「親しい間柄だから席順は気にしなくていい」と思って、入口側に父親を座らせると、後から「あ、こちらが上座だったんですね」と気付いて気まずくなります。
顔合わせは、家族同士の最初の正式な対面。マナーを守ることそのものが「私たちはちゃんと考えてきました」という相手側へのメッセージになります。
NG4:席を空けたまま当日を迎える
「片親だから席を空けておこう」という配慮は、実は逆効果です。空席があると、相手側がその席を見るたびに「あ、お父様がいらっしゃらないんだ」と意識してしまいます。
不在の場合は、人数を詰めて自然に隣同士の距離を広げます。空席を作らないことが、最大の心配りです。
NG5:席次を事前に決めずに当日決める
「みなさんお好きなところへどうぞ」という当日の流れは、参加者全員を立ち止まらせます。誰もが「私はどこに座ればいいのか」と一瞬迷い、その迷いが当日の空気をぎこちなくします。
必ず事前に席順を決め、当日は会場に着いた瞬間に「お父様、こちらへ。お母様、こちらへ」と新郎新婦が案内できる状態にしておきます。10秒で着席が完了する、その流れの良さが、両親に「この二人、ちゃんとしてる」という安心感を与えます。
会場側に席順を伝えるタイミング
席順を決めたら、会場側に伝える必要があります。タイミングは2つあります。
1. 予約時(できれば)
レストランやホテルを予約する段階で「両家顔合わせで利用します。席次を当日お伝えしますので、席札の準備は不要ですが、テーブル配置のご相談をさせてください」と一言添えます。
この一言で、会場側は「これは大切な顔合わせなんだ」と認識し、当日のサービスが格段に丁寧になります。配膳の順番、料理の出し方、写真撮影のタイミングまで、すべてが「顔合わせ仕様」に整えられます。
2. 当日の到着時
新郎新婦が両親より先に到着し、会場のスタッフに席順をメモで渡します。「父はここ、母はここ、相手側のお父様はここ……」と説明すれば、スタッフが両親到着時にスムーズに案内してくれます。
このひと手間があるかないかで、当日の冒頭5分の流れが完全に変わります。
会場選びで席順がスムーズに決まる店の特徴
そもそも、席順を組みやすい個室を持つ店を選ぶことが、最も早い解決策です。
- 長辺6名以上座れる長テーブルがある個室
- 入口と床の間(または奥側)の区別が明確な個室
- スタッフが顔合わせの席次相談に慣れている店
Annyで顔合わせ会場を探すと、こうした条件で絞り込めます。
実際に顔合わせをされた方の声
Annyで顔合わせをされた方の口コミから、席順や当日の進行に関する声を集めました。
ホスト側として顔合わせを企画し、相手側もお越しいただくシーンでした。結婚前の結納の代わりの大切な両家の挨拶に利用しました。料理を早めに提供していただき、30分ほど余裕を持ってサインや記念撮影の時間を儲けることができました。10万かからずにこれほどの景色と料理とサービスを堪能できるというのは素晴らしい。
Annyで予約されたお客様の声
顔合わせは、席順と進行の段取りが整っていれば、両家が落ち着いて時間を過ごせます。スタッフが「料理を早めに」と気を回せる店を選べば、撮影や婚約届の時間まで自然に組み込めます。
大根や人参やキュウリを使って作った鶴や亀の造形物を出してくれました。そのおかげで、自然に写真を撮る流れになり、両家ともが自分たちのカメラで写真を撮れるよう同じ画角で複数のカメラによる撮影をしてくださいました。
Annyで予約されたお客様の声
席順がしっかり決まっていると、料理が運ばれた瞬間に「全員で一斉に写真を撮る」という美しい流れが作れます。逆に席順がぐちゃぐちゃだと、料理を前にしても、誰がどこにいるのか把握する時間がかかってしまいます。
婚約届を書く予定だとお伝えしていたら、デザートの後に、婚約届を書く用のバインダーとペン、朱肉も持ってきてもらえました。入った時も、先方がお手洗いに行ってるのでしばらく入り口でお待ちください、などバッティングしないような工夫までしてくださいました。
Annyで予約されたお客様の声
「先方がお手洗いに行ってる」という配慮ができる会場は、席順の組み方も丁寧にサポートしてくれます。事前に席順をスタッフに共有しておけば、両親到着時の動線も完璧に整えられます。
よくある質問
Q. 両家顔合わせで上座と下座はどう決めますか?
床の間や入口から最も遠い席が上座です。両家の父親が上座に座るのが一般的で、新郎側の父親と新婦側の父親が向かい合うように配置します。新郎新婦と母親は中央寄り、入口に近い側が下座になります。会場が分かりにくい場合は、レストランや会場のスタッフに「上座はどちらですか?」と一言聞けば、その場で確認できます。
Q. 兄弟姉妹が同席する場合、どこに座らせますか?
両親の外側(新郎新婦から見ると遠い側)に配置します。兄弟姉妹は会話の中心ではなく見守る立場のため、両親の隣に置くと両親同士の会話が途切れる原因になります。両親が斜め向かいで話せる位置を最優先に、兄弟姉妹は両親の外側に並ぶのが基本です。
Q. 新郎新婦は隣同士?それとも別々?
隣同士に座るのが基本です。両家の中央に並び、新郎は新郎側、新婦は新婦側に近い位置に座ります。離れて座ると両家の橋渡し役が機能しなくなり、会話がぎこちなくなります。新郎新婦が並ぶことで、両家が「これからこの二人が家族になる」という光景を視覚的に共有できます。
Q. 片方の親が亡くなっている、または欠席の場合は?
席を空けるのではなく、人数を詰めて配置します。たとえば新郎側が父親のみの場合、新郎側は3人(父親・新郎・兄など)で並び、新婦側4人と向かい合います。空席を作ると不在を意識させてしまうため、人数差は隣同士の距離で吸収します。新郎新婦が事前に「うちは父だけが来ます」と伝えておけば、相手側も気持ちの準備ができ、当日は自然な空気で迎えられます。
Q. レストラン個室で円卓の場合、席順はどう決めますか?
円卓の場合も「両家が向かい合う」原則は同じです。入口から最も遠い席を中心に、両家の父親が左右対称に座り、新郎新婦は両家の境目(中央)に並びます。円卓は四角テーブルより視線が交差しやすく、自然な会話が生まれやすい席配置です。中華料理の個室など、円卓を備えた店を選ぶのも一つの作戦です。
Q. 席次表は事前に作るべきですか?
正式な書面の席次表は不要ですが、新郎新婦が手元にメモ程度で席順を決めておくのは大切です。会場到着時にスタッフへ「ここに父、ここに母」と一言伝えれば、両親は迷わず着席できます。当日の進行が10秒で整うので、必ず事前に決めておきましょう。図にして渡すと、スタッフ側もより正確に対応できます。
Q. 結納返しを行う場合、席順は変わりますか?
結納返しを行う場合も、基本の席順は同じです。結納返しの儀式は食事前に行うのが一般的で、儀式中は両家が立ち上がるか、テーブルの上で品を交換します。儀式が終わったらそのまま着席し、食事に移行します。結納返しのために席順を変える必要はありません。
席順が決まったら、次は会場選び
席順は、会場の形によって少しずつ調整が必要です。長テーブルの個室なら「コ」の字配置、円卓なら左右対称、複数テーブルなら親族の配置——それぞれに合わせた席順が組めれば、当日は迷いません。
顔合わせがスムーズに進む店には、共通点があります。
- 個室で、両家が向かい合える長テーブルか円卓がある
- スタッフが顔合わせの段取りに慣れている
- 料理の提供タイミングを調整してくれる
- 写真撮影や婚約届のサインに、自然に対応してくれる
Annyの顔合わせ特集では、こうした条件を満たす全国の店舗を、エリアと予算で絞り込めます。
席順を組みやすい個室レストランを探す
顔合わせレストランを探す顔合わせ全体の流れ(当日の進行・挨拶・食事の段取り)は、こちらの記事でまとめています。
会場の選び方(個室・アクセス・料理ジャンル・予算)については、こちらをどうぞ。
手土産の相場・のし・渡し方は、こちらの記事に整理しています。
席順は「両家がつながる最初の並び方」
顔合わせの席順は、ただの座席表ではありません。両家が初めて言葉を交わす、その距離感を決める最初の一手です。
新郎新婦が中央に並ぶと、両家がそれを挟んで対面する。父親同士が斜め向かいで話す。母親同士が斜め向かいで話す。兄弟姉妹は両親の外側で見守る——この配置が機能すると、会話は自然に4方向で流れ始めます。
席順を10秒で決められるよう、家族構成のパターンと「コ」の字を頭に入れておけば、もう迷うことはありません。
あなたたちの結婚を心から祝う両家の顔が、最初の乾杯で輝く——その瞬間を、席順という小さな並び方が支えています。
この記事は、Annyのお祝い専門コンシェルジュが、実際にお客様からいただいた声と、顔合わせの場に関わってきた経験をもとにまとめています。