【連載】私の誕生日ストーリーvol.4 「成人式に迎えた、二十歳の誕生日」

【連載】私の誕生日ストーリーvol.4 「成人式に迎えた、二十歳の誕生日」

記念すべき20歳の誕生日は、成人式当日

いつにも増して特別感がある、二十歳の誕生日。
二十歳は人生の節目の年であり、大人への階段を上る第一歩となります。
本人にとっても、また親御さんにとっても特別な誕生日となることでしょう。

そんな二十歳の誕生日のエピソードを、懐かしそうに語ってくれたのは社会人1年目のNさん。
偶然にも、彼女の二十歳の誕生日はその年の成人式当日だったのだそう。
記念日と記念日が重なり、かなり貴重な誕生日となりそうですが……

イベントごとが重なると、誕生日の記憶は薄まるのかなって思ってました(笑)

「誕生日がクリスマス、誕生日がお正月みたいにイベントと重なっていると、覚えてもらいやすくて羨ましいな〜って思ってたんです。でも、イベントごとはみんなの記念日じゃないですか。そうなると自分の誕生日というよりも、イベント自体の思い出が強まるのかなって思って。ちょっとだけ、寂しい気持ちになりましたね(笑)」

二十歳の誕生日を迎える前に、少し複雑な気持ちになったというNさん。
確かに、お祝いごとが重なると同時に祝うことが多いので、ちょっと損をした…なんて感じてしまうこともあるかもしれませんね。

オシャレに着飾って、街を歩く。それだけで充分だった

美しい振袖、キラキラと輝いた笑顔をまとった多くの女性が街を闊歩する成人式当日。
その中の1人であったNさんもまた、言葉にできないワクワク感を抱いていたと言います。

「いざ成人式を迎えると、やっぱり楽しかったですね。母から譲り受けた着物を着て、きれいにメイクしてもらって、懐かしい友人たちに再会して。この体験すべてがプレゼントなんだって心からありがたく感じられました。」

中学時代の同級生から、まさかのサプライズ!

Nさんは地元で行なわれた成人式に参加したため、出身中学校の友人と一緒に行動していたそう。その後の流れで、元部活動のメンバーとランチをすることになりました。

青春時代の思い出話に花を咲かせ、大好きなメンバーと幸せな時間を過ごしていたとき。
Nさんの目の前に大きなデザートプレートが運ばれてきたのです。
そこには『 HAPPY BIRTHDAY!』の文字が。

「本当にびっくりしました。まさか3年以上ぶりに集合した大好きなメンバーに、20歳の誕生日を祝ってもらえるなんて。本当に予想外だった分、感動もひとしおでした。
成人式はみんなにとっておめでたい日だけど、その時は誰よりも幸せな時間を過ごせたと思います。」

自分が思っている以上に、あなたは誰かに想われている

二十歳の誕生日を境に、Nさんは周りの人々の愛情、思いやりに気づき、一層感謝するようになったのだそう。
自分の誕生日を覚えてくれている。些細なことかもしれませんが、誰かに想われているという事実だけで、人間は幸せになれるのかもしれません。

これからもあなたの誕生日と、誰かの誕生日を大切に。

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