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お花を贈る、ということ。

プレゼントの定番はと言えば、お花ではないでしょうか。
そしてそれは、きっと世界共通。
「お花を贈る」ということについて、ちょっと考えてみませんか。

中目黒の大通り沿いにある(hana-naya)(ハナナヤ)は、外に三輪車が停まっている小さな花屋。
おしゃれだけどあたたかみがある、気軽に立ち寄ることができる花屋です。
今回はそんな(hana-naya)の白川崇さんへ、Anny編集部がお話をお伺いしました。

プレゼントされた一本のお花が、人生を変えた

https://anny.gift/products/903/
ー白川さんは、もともとお花が好きで、お花屋さんになることが夢だったのでしょうか。

「いえ、全くそんなことはなく、元々は紳士服を売る仕事をしていました。
服が好きかと言われたらそうではなかったのですが、不況時に内定をいただいた企業だったので。(笑)
今でこそ言えますが、堂々と好き、とは言えない商品をお客様に売っている、後ろめたさのようなものがありました」

ただ、その会社にいるときに、昇進や昇格などでお花をいただく機会がよくありました。
ブルーのお花が多かったですね。
男だからかわかりませんが、実はブルーのお花は、持ちが悪くて。
水がすぐ腐ってしまうし、部屋が臭くなってしまうし、正直、お花をもらっても嬉しくないなという印象しかありませんでした」

あるとき、一本のひまわりをプレゼントされた。

https://anny.gift/products/902/
ーむしろ、お花とは疎遠だったのですね。
では、お花に興味を持つようなきっかけがあったのでしょうか。

「あるときに出会った農家のおばさんが、『どうせあなたは一人暮らしで部屋も汚いんでしょ』と、なぜか畑で咲いていた小さなひまわりを一本くれたんです。

小さなひまわりは、帰宅するたびに成長を感じるほど、どんどん大きくなっていきました。
一週間も経たないうちに、わぁっと迫力を感じるまで大きくなったのです。

そして今度は花が散り、茎がしおれて……それでもまだまだ可愛かったんですが、ようやく捨ててしまったんです。
ひまわりがなくなった部屋は、とても寂しくなってしまいました。
ひまわりをじっと見守っていたということでもないのに、お花が一本なくなっただけでこんなにも違うんだと思いました。

そのとき、『お花だったら、素直にいい!と言える』
そう思い、次の日に仕事を辞めてきてしまいました。(笑)」

“世の中がお花でいっぱいになるといいな” という思いから始まった(hana-naya)

その後10年ほど花屋に勤めた白川さんは、お客様とのやりとりを通じて「お花をもっと買いやすい環境を作りたい」と思い、(hana-naya)を始めたそう。

ちなみに(hana-naya)の名前の由来は、収穫物が一番に入る納屋(なや)。
花屋は買う目的がないと入れないという人が多いですが、納屋なら自由に入ることができるかもしれません。
花屋の敷居を低くしよう、という意味が込められているのです。

お花と、三輪車。少しでも多くの人が、手にすることができるように

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中目黒で(hana-naya)を開いた白川さんは、三輪車でもお花を売り始めました。
この三輪車は、今でもお店を象徴するシンボルです。

「お花を買いたくても、近くにお店がないなどの理由でなかなか買えない人がいます。
行く先々に花があれば買いやすいのでは、と三輪車でお花を売ることにしました。
しかし世の中にもっとお花が溢れ、もっとお花を買いやすくなる仕組みは、他にももっとあるはず。
これからも新しいことを考えていきたいです」

そこにあるだけで心の中が明るくなる。もっとお花に目を向ける人が増えてくれたら

https://anny.gift/products/898/
ー私自身、学生時代はお花屋さんが近くにあったのでよく買っていましたが、今住んでいるところの近くにはそもそもお花屋さんがないんですよね。
あったとしても、入りたいなと思うところがなくて……

「そうなんですよね。
私ももっと花屋がかっこよかったら、お花を買ってくれる人も増えるのではないか、と思っています。
お花って心を明るくしてくれる、本当に素敵なものなのに、まだまだ世の中は飾る人が少ないんです。
お花の魅力を、もっとたくさんの人に知ってもらいたいです」

見栄えだけじゃない。誰かに贈りたくなる(hana-naya)の花束

https://anny.gift/products/899/

ナチュラルで、どこかワイルド。

華やかさだけでなく、人工とは対極にあるその“自然”さが、(hana-naya)の花束の魅力と言えるでしょう。
中目黒のお店も、一歩店内に入るとそこはオアシスのよう。
森の中に入ったときのように、暑い日でも涼やかにさえ感じるのです。

「現代は、圧倒的に人工的に作られたものが多いように思います。
しかし生き物の大先輩であるお花と長く接していると、本当はもっと自然そのものを、五感で感じた方がいいと思うのです。

お花は肥料だけでなく、太陽や風を浴びさせないと生きていくことはできません。
それは人間も同じなのではないでしょうか。

人工的なものに囲まれた毎日の中、五感で自然を感じることができる(hana-naya)のお花で、癒されるひとときが作れたらいいなと思います」

幸せが、毎月届く。新しい花束ギフトのかたち

https://anny.gift/products/902/
こだわりが詰まった(hana-naya)のお花の贈り物は、大切な誰かの心に、癒しと彩りを届けてくれます。
Annyでは季節の花束の他にも、毎月花束が届く新しいギフトも登場しています。
世の中にもっとお花の素晴らしさを広めたいと願う白川さんにとって、これは新しいチャレンジでもありました。

ご注文者様の手となって、花束を作りたい。だから……

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ーどのようないきさつで、毎月お花が届くギフトを作られたのでしょうか。

「お花を毎週届ける、というサービスは花屋でもやっているのですが、毎月届く“ギフト”としては、Annyが初の試みとなります。
お祝いしてもらった瞬間をいつまでも思い出せるような、新しいギフトなのではないでしょうか」

ーそうですよね。
母の日など、遠くに住んでいる大切な人に贈るときにもいいなと思いました。
お届けするお花のこだわりについて、教えてください。

「季節感を感じてもらえるようなお花をお届けできるよう、心がけています。
そして少しでも五感で楽しめるように、香りや葉っぱの触り心地にも気を遣って花束をお作りしています。

そして……WEBからの注文ですと、ご注文者様の用途などはなかなか聞くことができません。
基本的には、ご注文者様の“手”になって花束を作りたい、という思いでおりますので、受取手様とのご関係やその方の印象、色の好みなど、ちょっとでも情報がいただけますと嬉しいです!」

ーそんな要望お伝えしていいのですね!
特別感があって、とても素敵だと思います。

「はい、ただなるべく新鮮なお花をお届けしたく、そのときどきで仕入れるお花が違いますので、100%ご要望に答えられる、という訳ではないことをご了承いただければと思います……(笑)」

気持ちを届けたい、あの人へ。

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贈り手の方のやさしい気持ちを、お花に代えて届けたい。

(hana-naya)のお客様の中でも、プレゼントをするなら絶対にお花、と決めている方がいるのだそう。
その方いわく、お花は「世界で最もピュアなプレゼント」。

花を贈ること。
それは、メッセージカードのように直接的ではないですが、あなたの気持ちをお花という言葉に代えて贈ることではないでしょうか。

あるときは季節の風を届け、あるときは気持ちが和らぐ心地よい香りを届ける。
もちろん目でもその彩りを楽しむことができる(hana-naya)の花束は、あなたの素直な気持ちを、五感で伝えてくれるプレゼントになることでしょう。