お箸を贈ることは、幸せを願うこと。「いただきます」の側に、兵左衛門のお箸を

お箸を贈ることは、幸せを願うこと。「いただきます」の側に、兵左衛門のお箸を

「いただきます」その手元には、いつもお箸がある

「いただきます」「ごちそうさま」
私たちの日常にに欠かせない、お箸。
この2本の棒が並んだ極めてシンプルな道具に、並々ならないこだわりで向き合うブランドがあります。

創業97年、「お箸は食べ物です」をモットーに製造を続ける老舗箸ブランド「兵左衛門」。
ブランドが長く愛される理由、お箸に込められたこだわりと思いやりとは。
そして、「お箸をギフトに選ぶ」ということに、どんな意味があるのでしょう。

その秘密を探るため、丁寧に作られたお箸の実物を手に取りながら、兵左衛門の吉瀬さんにお話を伺いました。

「お箸は食べ物」その言葉の真意とは

「お箸は食べ物」ーーこれは兵左衛門のモットーとして掲げられている言葉です。
初めてこの言葉を見たとき、「お箸は“食べ物を食べるための道具”なのに」と、不思議に思ったものでした。

「この言葉は、“お箸は口に入れて安心安全でなければいけない”ということを表しているんですよ」と吉瀬さん。
「食品については、例えば農薬や添加物について、気にされる方は増えてきたように感じます。でも食べる“道具”についてはなかなか意識が向かないんですよね。
お箸だって、口に入れるものですから。安心して使っていただきたいんです」

そう、私たちが口に入れるのは食べ物だけではないのです。

もしも人工塗料でコーティングされたお箸を口に入れ、歯で削れ、知らず知らずのうちに食べ続けていたら……
もしもそれが何年も、何十年も続いたなら……

大切な人には、安心で安全なお箸を使ってもらいたい。
話を聞いているうちに、そんな気持ちがふつふつと湧いてきました。

箸先に使うのは生漆だけ。安全への飽くなきこだわり

漆の木の樹液から不純物を取り除き、混ぜ物をせず綺麗に精製したもの。これを「生漆(きうるし)」と呼びます。

「例えば漆の中に合成塗料を混ぜたりしても、塗料の中に一滴漆を混ぜただけでも、漆の加工品という表示をしていいことになっているんです。
でも私たちは独自の方針で、生漆にこだわっています」

世の中で「漆塗り」と書いて売られている箸製品はよく目にしますが、一体どれだけが安全な生漆のみを使っているのでしょう。それは定かではありません。
だからこそ兵左衛門が長年愛され続けるブランドとなり、「兵左衛門のお箸なら大丈夫」という安心感を生み出しているのですね。

「それだけではなく、長く使って欲しいからこそお箸の修理や塗り直しも承っています。兵左衛門のお箸を選んでくださるお客様たちは、我々へ全面的に信頼を置いてくれているんです。
“お箸なら兵左衛門”と言ってくださるのはありがたい限りですね」

吉瀬さんの言葉の至るところに、お客様への律儀な実直さが表れていました。

愛され続けるお箸の魅力

安心安全であることはもちろん、その指にしっくりと沿う使い心地も兵左衛門のお箸の魅力。
なんでもお客様の中には、一度兵左衛門の箸を使って「他の箸に戻れない」とリピーターになってくださる方や、兵左衛門のお箸をプレゼントされたのがきっかけでブランドのファンになったという方がとても多いのだとか。

「兵左衛門で働く我々も、自分の製品が本当に大好きなんですよ。毎日外出時にも持ち歩いていますし、直しながら10年近く愛用している箸もあります。」

他の社員の方々も大抵3〜4膳は持ち歩いているというから驚き。
日常の一コマからも、みなさんのお箸への愛着を感じます。

そんな愛情たっぷりのブランドで生まれたお箸なら、大切な機会のプレゼントにも相応しいこと間違いなし。
きっとお祝いの気持ちをお相手に届けてくれそうですね。

「いただきます」のお供に。選ぶのも楽しいお箸の数々

結婚祝いとして人気が高いのが、こちらの【おお、いい夫婦セット】。
ご覧のように、上質な桐箱の中版にはお箸にまつわるメッセージが記されています。

実はこのようなお祝いのメッセージを記したお箸のギフトセットは、兵左衛門が最初に始めたアイデアなのだとか。
ブランドとしても、思い入れはひとしおなようです。

金の半月が2つ横に並んだ柄も特徴的。
2人で1組の夫婦を思わせる温かさがありますよね。
赤と黒のモダンな色使いも相まって、若い方への結婚祝いの品として使うお客様が多いのだそうです。

兵左衛門の原点、福井県小浜の伝統である若狭塗。その若狭塗の螺鈿細工を現代風にアレンジし落とし込んだのが「幸せの陽だまり夫婦箸セット」です。

螺鈿はあわび貝を使用し、桜の花弁をデザイン。
箸の色も、従来からの黒・赤にとらわれず、鮮やかで美しいグリーン・レッドに。
パッと食卓が明るくなるようなお箸ギフトとして、若い方や外国の方にも人気上昇中なのだそうです。

そして桜の花弁模様に加え、魔除けのお守りとして古くから重宝されてきた縁起物「毬」の箸置きをセットに。
格式ある、おめでたいお祝いの贈り物にぴったりですよ。

最後にご紹介するのが、折り紙をイメージしてデザインされた【origami小紋七宝夫婦桐箱】です。
四角い箸先が徐々に三角形の持ち手へと移り変わる、独特の形状。
これにより、指を添えたときに程よくフィットし抜群の安定感を誇ります。

「お箸の断面を見てください。このように持ち手が三角形になっていると、指を置いたとき安定して持ちやすいんです。実は3の倍数の数だけ角があると、指が箸の面に必ずかかり持ち心地が良いんですよ。
一方、箸先は四角いと滑りにくくなります。こちらは麺類などもしっかり持つことができ、大変使いやすいお箸です」

持ち手の部分にあしらった上品な金色模様にも注目。これは『吉祥の小紋柄』 と呼ばれ、永遠に続く円満を意味した演技の良い絵柄なのです。
吉瀬さんも大変気に入っているというのも納得の逸品。
こだわりの詰まった豪華な夫婦箸は、目上の方や特別なお祝いの機会にうってつけの贈り物と言えるでしょう。

お祝いの気持ちを“橋渡し”。上品な佇まいの桐箱でお届け

贈る方から、贈られる方へ。
古くから、箸はお祝いの気持ちを“橋渡し”してくれるプレゼントとして愛されてきました。

そんな大切な贈り物ですから、包装にも特別感をまとわせて。
兵左衛門のお箸のギフトは、全て上質な桐箱に入れてお届けしています。
例えば結婚のお祝い、ご夫婦の記念日、両親への還暦のお祝い……
大切な方や目上の方にも自信を持ってプレゼントできる、とっておきの逸品です。

お箸を贈ることは、幸せを願うこと。

お箸は、2つ揃って初めて機能するもの。
まるで夫婦のようにいつも並んだお箸を贈るということは、幸せな毎日を願う気持ちを伝える行為でもあるのではないでしょうか。

大切な誰かの幸せを願うギフト。
丁寧に作られたお箸と共に、幸せな「いただきます」の風景が続きますように。
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