【毒親育ちの特徴3選】性格や恋愛傾向まで男女別に徹底解説

毒親育ちの男性は、幼少期から「他人から見えている自分」を親から強く意識させられることが多いため、世間体や周囲の評価に敏感です。たとえば、「成績が良いから立派」「お行儀が悪いと恥ずかしい」「いい大学に行くのが素晴らしい人間」といった価値観が常に押し付けられ、大人になってからもその価値観が残ってしまいます。そのため、「自分はいい環境にいないと価値がない」と感じ、それを相手にも自分にも求めてしまうのです。

本心では、自分の価値を他人の評価に依存したくないと思いながらも、その枠から抜け出せない苦しさを抱えています。

毒親の家庭環境では、ミスや失敗をすることが「許されない」状況がよくあります。親が完璧を求めるあまり、「なぜできないのか」「こんな簡単なことも分からないのか」と責め立てられ、子どもは自分の非を認めることで心が傷つく経験が増えてしまうのです。その結果、大人になってからも自分の間違いを認めることが苦手になってしまいます。そのため、指摘を受けると、些細なことだったとしても防衛反応としてすぐに言い訳をしたり相手を責めたりしてしまうのです。

このような態度は周囲から見るとあまり良く見られないこともありますが、本人の心の奥では「責められるのが怖い」「認めたら愛されなくなる」という強い恐怖心が潜んでいます。

毒親育ちの男性は、幼少期から親が本音を隠して子どもに接したり、表向きは優しく振る舞いながら家の中では批判的だったりする環境の場合が多く、「本当のことは表に出ない」と考えてしまいがちです。そのため、相手の言葉や行動を素直に受け取れず、「本当にそう思っているの？」「裏があるんじゃないか？」と疑心暗鬼になってしまいます。

これは信頼関係を築くうえで大きな障害となることがほとんどですが、自分ではその問題がどこから来るのか分からず「信じたいのに信じることが怖い」と1人で抱えて苦しんでしまうことが多いです。

毒親育ちの男性は、幼少期に「愛されるには成績を良くしないといけない」などという条件付きの愛情を受けてきたことが多いため、恋愛では「本当に愛されているのか」を確かめたくなる傾向があります。たとえば、恋人に対して意図的にわがままを言ったり、冷たく接して相手の反応を試してしまうのです。

背景には、「何もしていないのに自分なんかが愛されるわけがない」という不安があります。そのため、相手の愛情を何度も確認しないと安心できないのです。

毒親育ちの男性は、過去に親から強い支配を受けてきた影響で束縛することに対して「当たり前」「愛している故の行動」だと考えていることが多いです。そのため、恋人の行動を細かく監視したり、「どこに行ったの？」「誰と会っていたの？」と何度も問い詰めたりなどすることがあります。また「相手が離れていくのが怖い」という恐れから、束縛してしまうという場合も。

相手からすると一見重たく感じてしまうかもしれません。しかし根底には、束縛をして負担をかけたいというような気持ちではなく、愛されているか不安でいっぱいなことが多いです。

幼少期に親とハグをしたり手を繋いで歩いたり。毒親の環境で育った男性は、一見当たり前のような親子のスキンシップを経験していないことが多いです。その結果、恋愛ではスキンシップに対して極端な態度を取りがちに。たとえば、今までの反動から過剰にスキンシップを求めてしまったり、逆にまったく触れ合おうとしないことで相手を寂しくさせてしまうことも。

いずれにしても「触れることが恥ずかしい」「どう反応していいのか分からない」といった戸惑いを抱いており悩まれている場合が多いです。

毒親育ちの女性は、自己肯定感が低い傾向にあります。それは幼少期に「あなたは何をやってもダメ」などといった否定的な言葉を繰り返し浴びせられてしまい、それが心に深く刻まれ、自分に価値を感じられなくなってしまうからです。また、何をしても認めてもらえないような環境で育ち、家族の温かさや安心感、成功体験を得る機会が少なく自己肯定感が育っていない場合も多くみられます。

このような自己肯定感の低さから「私なんか愛されるわけがない」と思い込んでしまい、恋愛関係でも受け身になってしまいがちです。

毒親は、想像以上に子供を過剰にコントロールすることが多いです。親から過度にコントロールされた経験があると、自分で考えて行動したり何かを決めたりすることが苦手になってしまいます。その結果、相手に判断を委ねることとなり、依存してしまうことが多いです。

また、依存心は「1人でいるのが怖い」という気持ちからうまれることもあります。今まであまり愛を感じられなかった反動から、一人の時間に耐えられず、誰かと常につながっていないと孤独感や不安感を抱いてしまうのです。そのため、SNSなどで頻繁に連絡を取ったり、相手が返信をくれないとパニックになったりするケースも少なくありません。

毒親育ちの環境では、親が子どもに適切な距離感を取らないことが多いです。たとえば、「友達関係の詳細を教えなさい」「あの家の子とは仲良くしてはいけない」などと過剰に干渉されてしまいます。その結果、自分と他者の境界線をどこに引くべきかが分からなくなってしまうのです。

その影響で、「近づきすぎる」または「遠ざけすぎる」極端な行動を取ってしまうことがあります。急に深く踏み込みすぎた言動をして相手を驚かせたり、逆に「これ以上近づかれると怖い」と感じて壁を作ってしまい連絡を一切絶ってしまったということも。

毒親育ちの女性は、「愛されるためには自分が何かをしなければならない」と信じてしまう傾向がみられます。それは幼少期から「親の言うことを聞けば愛される」といった条件付きの愛を多く経験し、無意識のうちに大人になっても影響してしまうのです。

その結果、相手が見返りを求めず優しくしてくれたり愛情を注いでくれると、「裏があるのでは？」と不安に感じたり、その気持ちを信じるのに時間がかかります。このような心理は、相手から見ると「信頼してもらえない」と不安感を与えてしまうことも。

毒親育ちの女性は「親の機嫌を損ねてはいけない」という恐怖感を抱いていることが多いです。そのため、自分の意見を言うことに強い不安や葛藤を抱いている場合があります。恋愛でも、何か相手に不満があっても「これを言ったら嫌われるかも」「自分が我慢すればいい」と考えてしまいがちです。

その結果、相手に気を遣いすぎてしまい、自分の気持ちを抑え込むことが習慣化してしまいます。しかし、恋愛はお互いが対等であることが理想。このような関係が続くと、心が疲れ果てたり、相手から軽んじられる原因になりやすいため、注意が必要です。

「どうせ私なんて」といった自己肯定感の低さが原因で、自分を大切にしてくれる人よりも、自分を雑に扱う人を無意識に選んでしまうことがあります。

相手から冷たくされたり軽んじられても、幼少期からそのような扱いに慣れてしまっており「これが普通だから」と受け入れてしまうのです。そのような相手を好きになってしまうことで、自分自身の自己肯定感がさらに低下してしまうという悪循環に陥るケースも少なくありません。