キュートアグレッションっていったい何?その心理やカップル間の行動も5つ紹介
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キュートアグレッションっていったい何?その心理やカップル間の行動も5つ紹介

「キュートアグレッション」という言葉をご存じですか?初めて耳にする方や、なんとなく聞いたことはあるけれど、詳しい意味はわからないという方もいるかもしれません。この言葉は、かわいいものを見たときに、思わず抱いてしまう不思議な感情を指します。

この現象には心理学的な背景があり、近年の研究で少しずつ解明が進んでいるんです。今回は、その仕組みや具体例、さらに私たちの日常生活との関係について、マッチングアプリの運営に携わってきた筆者が、詳しくご紹介していきましょう!

キュートアグレッションとはどんな心理?

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先ほどご紹介したように、キュートアグレッションとは、可愛いものを見たときに湧き上がる不思議な衝動を指します。通常、人は小さくて愛らしいものを見ると「守りたい」や「可愛がりたい」と感じますが、感情が極限に達すると逆の感情が生じることがあるんですよ。例えば、「噛みつきたい」や「つねりたい」といった衝動がその一例ですね。

この現象は、脳が感情を処理しきれず一時的にバランスを崩すために起こると考えられています。ただし、それはあくまで心の中の衝動にとどまり、実際の行動には移されません。ペットや赤ちゃん、さらにはアニメキャラクターに対してもキュートアグレッションが起こる場合があるそうですよ。この感覚は人間特有の反応で、可愛さに圧倒されることで生じる独特な心理現象といえるでしょう。

キュートアグレッションの実験

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キュートアグレッションについての実験が、アメリカのイェール大学で行われました。男女100人の参加者に3種類の犬を見せ、それぞれの反応を調べたそうです。

見せたのは、可愛い子犬(うるうるした瞳)、面白い子犬(転ぶ姿)、普通の犬(落ち着いた老犬)。参加者には、渡されたプチプチを好きなだけ潰してもらいました。結果、可愛い子犬を見たときが一番プチプチを強く潰していたそうです。これにより、可愛いものを見ると感情が高まり、つい強い行動に出たくなることがわかったのですね。

キュートアグレッションになりやすい人の特徴3選

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キュートアグレッションになりやすい人には、何か特徴はあるのでしょうか?

1.日常的にストレスを感じていている人

キュートアグレッションになりやすい人の特徴の一つが、日常的にストレスを感じている人。ストレスがあると、体内でアドレナリンが多く分泌され、心拍数や血圧が上がるなど、体が緊張状態になります。

このような状態が続くと、自律神経が乱れ、感情をうまくコントロールできなくなることがあるんですね。その結果、可愛いものを見たときに感情が高ぶりすぎて、キュートアグレッションが起こりやすくなるのです。ストレスを減らす工夫をすることが、感情を落ち着かせる鍵になるかもしれませんよ。

2.感受性や共感性が高い人

キュートアグレッションになりやすい人には、感受性や共感性が高いという特徴があります。美しい音楽や芸術作品に深く感動するような人は、感情の動きが大きいため、可愛いものを見たときにキュートアグレッションを感じやすいよう。

可愛いものを見ると、最初に愛情や守りたいという気持ちが湧き上がりますが、その感情が強すぎると、逆に攻撃的な衝動が生まれることがあるんですよ。これは、心が感情のバランスを取ろうとするために起こる現象。感情が豊かな人ほど、こうした体験をすることが多いかもしれません。自分の気持ちを大切にしながら、うまくコントロールする方法を見つけると良いでしょう。

3.情熱的な人

情熱を持って仕事や趣味に取り組んでいる人は、キュートアグレッションを感じやすい傾向があります。特に、赤ちゃんやペットに愛情を注いでいるとき、突然強い衝動が湧いてくることが多くあるようです。

この現象は、過保護や過干渉を防ぐための心の働きだとも考えられています。強い愛情や情熱が続くと、逆に感情がバランスを取ろうとし、攻撃的な衝動が生まれることがあるのですね。そのため、深い愛情を持っている人ほど、キュートアグレッションを体験しやすいと言えます。自分の感情のコントロールを意識することで、うまくバランスを取ることができるでしょう。

カップル間の5つのキュートアグレッション

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子供やペット以外にもキュートアグレッションはおこります。
カップルではどのような現象が起きるのでしょうか?

1.抱きしめる力が強すぎる

1つ目は抱きしめる力が強すぎること。これも相手への愛情があふれるあまり起こるもので、「好きすぎて壊したい」と感じる瞬間が心にあるからかもしれません。実際に強く抱きしめた後、気持ちが落ち着くと感じた経験がある方も多いのではないでしょうか。

こうした衝動は、相手を大切に思う気持ちが深い証拠です。ただし、相手が痛いと感じない程度に、優しい愛情表現を心がけることも大切ですね。

2.殴りたくなる

2つ目は殴りたくなること。「好きすぎて殴りたくなる」という気持ちを抱くことも。

もちろん、実際に行動に移してはいけませんが、そんな感情が湧くのは相手を特別に思っている証拠。自分の気持ちに気づくきっかけとして、そうした感覚をポジティブに捉えてみるのも良いですね。

3.噛みたくなる

3つ目は噛みたくなること。「噛みたくなる」時もまた、愛情が高まりすぎて思わず衝動的になってしまうからかもしれません。

甘噛み程度なら愛らしい行動として受け入れられますが、本気で噛みたくなる場合はぐっと抑える必要がありますね。肩や指先など噛みたくなる場所は人それぞれですが、その衝動を我慢して歯を食いしばることで、愛情の深さを感じることもありますよ。可愛さに圧倒される感覚を共有できるのも、親密な関係ならではの特権です。

4.ほっべをつねりたくなる

4つ目はほっぺをつねりたくなること。ふわふわのほっぺをつねったり引っ張ったりするのは、愛情の現れとしてついやりがちな行動。特に好きな人の場合、やたら顔を触りたくなりますよね。しかし、顔は特に敏感な場所なので、やりすぎると痛がられたり、人によっては赤くなってしまう原因にもなります。

たとえ親しい間柄でも、相手の反応を見て適度に抑えることが大切ですよ。お互いの心地よさを守るためにも、相手が嫌がる前に手を止める余裕を持ちましょう。

5.髪をくしゃくしゃにしたい

5つ目は、髪をくしゃくしゃにしたくなること。直接的な攻撃以外にも、髪をくしゃくしゃにしたいという感覚もキュートアグレッションに分類されます。痛みは伴わないものの、せっかくオシャレした髪型をくしゃくしゃにされるのっていやですよね?

そのため、ふざけて髪をぐしゃぐしゃにしたり、少し強めに抱きしめたりする場面でも、相手の反応をよく観察することが必要です。楽しさや親しみを感じるための行動が、無意識に相手を不快にさせないように気をつけましょう。互いに気持ちよく過ごせる関係を保つためには、相手を尊重する心が欠かせません。

キュートアグレッションは危険なもの?

キュートアグレッションは、愛情表現の一環として楽しむこともできますが、相手の気持ちや反応に注意することが大切です。可愛いと感じるあまり力を入れすぎると、相手を傷つけてしまう可能性もあります。大切なのは、相手の表情や態度をよく観察し、無理をさせないことですよ。健全な関係を築くためには、相手への思いやりを忘れずに接することが必要でしょう。
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