事実婚するメリット4選!同棲との違いや事前に決めておくことを事実婚をした筆者が詳しく解説!
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事実婚するメリット4選!同棲との違いや事前に決めておくことを事実婚をした筆者が詳しく解説!

事実婚は法律婚に比べて持っている権利や、守られる部分が少ないですが、事実婚ならではのメリットもあります。カップルの形によっては事実婚のにメリットがあるパターンも。そのため、どのようなメリット・デメリットがあるか知ることはとても大切です。

無理に法律婚をして、結果的に離婚してしまうなら、事実婚を選ぶことで今まで通り仲良く過ごせることも。この記事では事実婚を選ぶメリットを4つ紹介。事実婚が法律婚や同棲と違うと言われているところや、事実婚するときに考えたいポイントなどを、実際に事実婚した筆者が解説します。

結婚の形ってそれぞれ何が違うの?

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今までは、婚姻届を出す「法律婚」が結婚の形として知られていましたが、最近ではあえて婚姻届を出さない「事実婚」を選ぶ人が増えています。「事実婚と法律婚って何が違うの?」「事実婚ってどんな感じ?」など、不思議に感じることもあるかもしれませんね。

事実婚と法律婚の違い、同棲と似ているけどどんなところに差があるのかなど、違いにについて解説します。

事実婚と法律婚はこんな形!

事実婚は、婚姻届を提出しない状態で一緒に暮らす状態のことをいい、「内縁関係」と言われる形の結婚です。婚姻届を出さないので、「同棲と同じ?」と思われがちですが、住民票の表記が違います。住民票には、「夫(未届)」「妻(未届)」と表記されるので、婚姻届は出していないけど、夫婦関係であることが証明できるところが大きなポイントです。

法律婚は婚姻届を提出し、どちらかの苗字を名乗る形を言います。正式な夫婦としてみられるため、配偶者控除が使えたり、医療保険などの受取人になれたりと、より強い関係性が事実婚と違うところです。一般的に免許証やキャッシュカードの名前を変更しないといけないと言われているのは、法律婚のことをいいます。

ちょっと小話…同棲との違いは?

こうしてみてみると、事実婚と同棲の違いがほとんどないんじゃない?と感じる人もいるかもしれませんね。簡単に言うと、事実婚は結婚したいと思う気持ちがお互いにあって、夫婦として一緒に暮らしたいけれど、何らかの理由で婚姻届を出さずに一緒に暮らす形。

同棲は、結婚したい気持ちは関係なく一緒に暮らす形をいい、「結婚間する前に生活感を確認したい」のは、同棲と考えられます。似ているところも多いですが、住民票の表記が異なるところや、受けられる制度に差があるのは同棲との大きな違いです。

意外とある!事実婚の4つのメリット

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ここまでお伝えしてきたように、事実婚は面倒な手続きがなかったり、親戚付き合いがないからいいな…と感じている人もいるかもしれませんね。ですが、身近に事実婚を選ぶ人がいないと、どんなメリットがあるか聞けない歯痒さもありますよね。

そこで次は、筆者が事実婚をして実際に感じたことなど、事実婚の4つのメリットをお伝えします。

メリット1 夫婦別姓で生活できる

事実婚は苗字がそのままで生活できるので、今の生活スタイルとほぼ変わらないのがメリットです。特に女性の場合、苗字化が変わると、キャッシュカードや免許証を変える手続きをしたり、何かと面倒なことがたくさん!

現代の女性は特に忙しいので、面倒な手続きがない事実婚を選んで、ライフスタイルを変えないで生活する人も増えています。

メリット2 法律婚とほぼ同じ状態で生活できる

最近では、事実婚は法律婚とほぼ同じ権利を持って生活できるようになりました。たとえば社会保険の扶養にはいれたり、保険の受取人になれるなど、現代の夫婦の形として認められています。

今まで法律婚でないと認められなかったことが、事実婚でも可能になったので、親戚付き合いを避けたい人は事実婚を選ぶのもよいでしょう。

メリット3 戸籍にほとんど変化がない

事実婚は、もし別れることがあったとしても「離婚歴」として残らないところが魅力のひとつ。もし他のパートナーと入籍することになっても、戸籍上、「初婚」として扱われるメリットも持っています。そのため、離婚などで戸籍が傷つくのが怖いと考えている人は、事実婚を選ぶメリットがあるでしょう。

婚姻届を出していないので、別れるときに離婚届度出さなくてよいのも精神的負担が少ないですし、離婚歴がある人と結婚する場合、元奥さんと同じ戸籍に載らないので、精神的な負担が減るのもポイントです。

メリット4 親戚付き合いに気を遣わなくていい

法律婚のように相手の家に入る考え方ではないので、お互いの親戚と深い関わりになることが限りなくゼロに近いです。夫婦の考え方や子供ががいる・いないにもよりますが、法律婚のように家柄や家系の考え方に、縛りがないのが大きなポイント。

法律婚は法律で認められた正式な家族になるので、「うちのやり方に合わせて欲しい」「家柄を守る」など、面倒と感じることもありますが、事実婚は家柄などにとらわれないため、親戚トラブルになることは少ないでしょう。

これはおさえて!事実婚の4つのデメリット

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事実婚にはメリットもある反面、デメリットもあります。いいところだけをみて事実婚を選ぶと、「こんなはずじゃなかった」と後悔するかもしれません。

事実婚で起こる4つのデメリットをみて、どんな結婚の形を選ぶのがベストなのか、自分たちに当てはめてみましょう。

デメリット1 夫婦と証明できないこともある

2人の間では夫婦となっていても、苗字が違ったり婚姻届などを出していないことから、周りから夫婦と見られにくいデメリットが生じます。苗字が違うために手術や入院のときに他人扱いされてしまったり、医療保険の請求が代理でできなかったり…。

夫婦と証明できないと何もできない状況は、大きなデメリットと言えるでしょう。

デメリット2 配偶者控除などの控除制度が使えない

事実婚はパートナーを社会保険の扶養に入れることはできますが、年末調整などの配偶者控除が使えません。法律婚は法的な夫婦と認められていて控除ができるので税金対策になり、家計の負担を減らせます。その反面、事実婚は家計に対してデメリットがあるので、2人で働かないと苦しくなってしまうかもしれません。

収入に不安がある場合や、共働きが難しいなら、事実婚は避けて法律婚を選ぶのがベストでしょう。

デメリット3 相続権がない

事実婚は相続権がないため、パートナーに万が一があった場合に本来受け取れるお金が受け取れないデメリットがあります。お互いの資産などを相続させるには、生前に遺言書を残しておくのが絶対条件ですが、自分だけで作ると効力のない遺言書になるなど、残された人が大変な思いをすることも。

さらに事実婚では、パートナーの口座に手をつけられないので、資産を相続するのはハードルが高くなります。パートナーが亡くなった後は、事実婚のパートナーには相続権などの権利がないので、もしもがあったときにどうするか事前に話し合っておくのがポイントです。

デメリット4 子供が婚外子になってしまう

事実婚では母親の親権になることが基本で、法律婚のようにパートナーと一緒に親権を持つことができません。そのため、子供の苗字が女性の苗字になり、父親とは違う苗字になるデメリットがあります。

法的に父親として証明するには、認知してもらうだけでなく、家庭裁判所で申請をしなければならず、関係性の証明に苦労するでしょう。このようなデメリットがあるため、子供ができたタイミングで婚姻届を出す夫婦もいます。

事実婚の前に話し合っておきたい2つのこと

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事実婚にはメリットがある反面デメリットもあるため、事実婚を選ぶ前にパートナーとしっかり話し合うことが大切です。

このまま事実婚でいくのか、それとも法律婚をする期限を決めるのかなど、パートナーと決めておきたい2つのことをお伝えします。

1 事実婚を選ぶ理由の目線合わせをする

どうして事実婚を選ぶのかお互いの考えを知っておくのがベスト。どちらかが離婚して間もなかったり、親戚付き合いに難ありなど、明確な理由があるなら問題ないと言えます。

ただし、責任を背負うのが嫌、何となく事実婚にする場合、関係が中途半端になる可能性があるため、何となく事実婚を選ぶことがないように振り返ってみましょう。

2 法律婚を選ぶ可能性があるのか考える

親戚と関わるのがが苦手で事実婚を選んだり、パートナーの元配偶者からの嫌がらせを回避するために事実婚にするカップルもいます。今の時点で事実婚を選ぶなら、どういう状況になったら婚姻届を出して法律婚に踏み切るのか、話し合ってみるのがおすすめです。

法的に夫婦となるゴールが見えていることで安心できますし、年の差カップルの場合、どちらかに万が一があった場合の身の振り方を決めるヒントになるでしょう。

事実婚は夫婦になる第一歩

事実婚は法律婚と比べて、似ているところが多いのが特徴です。法律では夫婦と認められない部分もいくつかありますが、苗字を変えた後の面倒な手続きや、親戚付き合いなど人との関わりが少なくて済むので、気持ちの負担が少なくて済みます。 無理して法律婚にする必要がないパターンもあるので、事実婚も選択肢にいれながらベストな形を選んでくださいね。
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