人格否定とはどんな言葉?具体的な言葉5選とやりがちな人の特徴&対策ガイド
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人格否定とはどんな言葉?具体的な言葉5選とやりがちな人の特徴&対策ガイド

「人格否定」という言葉を聞いたことがある方も多いのでは?これは学校や職場、家庭などさまざまな場面で見られる問題なんです。パワーハラスメントやモラルハラスメントとも深く関わりがあります。

この記事では、人格否定の意味やその特徴、またどのように対処すればよいかを、マッチングアプリで様々な人間模様を見てきた筆者が詳しく解説していきます。社会での人間関係は避けられないため、誰もが知っておくべき情報なので、ぜひ参考にしてください。

「人格否定」になりがちな言葉って?

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「人格否定」といっても、どういう言葉が当てはまるのでしょうか?言葉の例をご紹介していきます。

その1.学歴やステータスの批判

人格否定の言葉1つ目は「学歴やステータスの批判」です。

相手の学歴や経歴、育ちをけなして、自分の方が優れていると優越感に浸りたいんですね。たとえば、上司が「お前は高卒だから仕事ができない」と部下を見下す言葉や、彼氏が彼女に「田舎育ちだからセンスがない」と言ったり。何気なく言っている人もいますが、こうした言葉は、その人を深く傷つける人格否定にあたります。

その2.両親のしつけや教育の否定

人格否定の言葉2つ目は「両親のしつけや教育の否定」です。

性格や気質は、両親の育て方や家庭環境に大きく影響されるもの。特に、幼少期の経験が人格形成に深く関わります。そのため、両親の躾や教育の仕方を否定することは、その人の人格を否定する行為といえるでしょう。また、片親家庭で育ったことや、親の職業に対して批判的な言葉を投げかけることも、その人の生い立ちや背景を否定する行為であり、やはり人格否定にあたります。

その3.顔や体形などの外見否定

人格否定の言葉3つ目は「顔や体形などの外見否定」です。

人格否定というと、一般的にはその人の性格や考え方など、内面的な部分を攻撃することを思い浮かべるかもしれません。しかし、人格否定にはその人の外見に対する批判も含まれます。「足が太いからミニスカートは似合わない」や「一重だとメイクが大変そうだね」といった、外見に対する否定的な言葉もまた、人格を傷つける可能性がある言動です。外見を批判することで、相手の自尊心を損ねる恐れがありますので、十分に注意が必要ですよ。

その4.スキルの否定

人格否定の言葉4つ目は「スキルの否定」です。

生まれ持った内面や外見の要素だけでなく、仕事や勉強における能力やスキルについても同様。例えば、上司が部下に「お前は仕事ができなくて全然役に立たない」と言ったり、夫が妻に「他の人はもっと料理が上手で、お前の料理はつまらない」と言ったりすることは、相手の人格を否定する言葉。その人の能力を見下すような発言はたとえ親族であっても人格否定になるんですよ。

その5.プライベートのダメ出し

人格否定の言葉5つ目は「プライベートのダメ出し」です。

同僚だからといって、他人の恋愛やプライベートな生活を、軽い気持ちで否定したり批判したり踏み込んで口を出すことは、相手の人格を否定する行為につながることがあります。例えば、上司が女性社員に「そんなに仕事ばかりしていると結婚できないぞ」とか、男性社員に「少しはおしゃれにしないと恋人ができないよ」など。よく知りもしないのに、相手の恋愛やプライベートに対して軽々しく意見をするのは、相手を傷つけることだってあるんですよ。

人格否定をしやすい人の特徴

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人格否定をする人には特徴があるのでしょうか?

ストレスを八つ当たりで発散している

ストレスが溜まっている人は、他人に攻撃的になることが多くあります。会社や家庭で思うようにいかないことが続くと、心の中に不満が蓄積されて、そのはけ口を求めるのです。

そして、そのストレスの発散のため、自分より立場が弱い後輩や部下に対して、些細なミスでも人格を否定するような言葉を投げかけてしまうことがあるんですね。これは、無意識のうちに自分のストレスを他人に転嫁し、心のバランスを取ろうとする行動の一環なんです。

コンプレックスが多い

コンプレックスが多く、自分に自信が持てない人は、他人の良いところも素直に認めることができません。学歴や家柄、容姿、職場の地位など、多くの要素がコンプレックスの原因となり、それを理由に他人の人格を否定するような発言をしてしまうのです。

こうした行動は、自分の不安や劣等感を他人にぶつけることで、自分を守ろうとする心理から来ています。自分に自信がない人ほど、他人の良さを認めることが難しくなり、その結果として否定的な言葉を使ってしまうのです。

自分と違う考えの人はすべて敵対視

「自分が全て正しい」といつも思っている人は、自分とちがう意見の人は、排除しようとしてしまいます。自分の価値観とはちがう価値観を受け入れられないため、その意見だけでなく、その人そのものを否定してしまうんですね。

こういう考えの人は、他者の意見や価値観が自分に合わないと、それを即座に間違いだと決めつけ、人格まで否定してきます。自分にとって都合の良いものだけを受け入れ、それ以外を敵視するという特徴があるからなんですよ。

自分が優位に立ちたいと思っている

人格を否定する人は、実は「自分が優位に立ちたい」という考えから否定する人も。例えば、誰かが仕事で成功していると、その仕事に対しては、直接的な批判はできませんよね?そのため、仕事内容ではなく、その人の人格に対して攻撃的な言動を取ることがあります。

人格を否定することで、その人自身の価値をさげようと思っているから。こういう人は、ちょっとしたことで文句を言って、相手を下げようとします。自分が他の人より上だと思うことで、自信を持とうとしているんですね。

人格否定されたときの対処法は?

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では、もし自分が人格否定されたとき、どうやって対処したらいいのでしょうか?

適当に聞き流す

人格を否定される言葉を言われたとしても、必ずしも相手が悪意を持っているとは限りません。上司や彼氏がアドバイスのつもりで言った言葉が、たまたま否定的に聞こえることもあります。

そんな時は、あまり気にせずに流すのが一番!毎回気にしていると疲れてしまうので、自分の気分が悪くならない限り、「この人はそういう性格だから仕方がない」と思って、心を楽に保ちましょう。

仕事で結果を出して見返す

人格否定されたときの対処法の一つとしては、自分自身の実力を高めること。上司から人格否定されている場合、仕事をがんばって、目に見える成果を上げることで、周囲からの信頼を得ることができます。

その結果、人格を否定されたとしても、そんな意見は周りには通用せず、あなたの努力が認められるはず!攻撃的な言動に惑わされず、自分自身の成長に焦点を当てることが重要ですよ。

あまりにひどい場合は法に頼る

人格を否定されて辛い思いをする前に、弁護士や専門家に相談することも大切。もし会社で不当な扱いや解雇にあった場合、民事裁判を起こすこともできますよ。

ただし、裁判には証拠が必要ですので、ボイスレコーダーで録音したり、日記をつけたりしておくと良いでしょう。職場での正しい環境を求めるのは、労働者としての権利!常識を外れた職場環境は改善の余地があるので、自分の権利をしっかり守りましょう。

あまり無理をしないことも大切!

人格否定をする人は、相手に対する嫌悪感や自分の優越感を満たしたい気持ちから生まれることがあります。しかし、その言葉を受け取った方は、大きな精神的なダメージを負いますよね。もしあなたが人格否定に悩んでいるなら、今回紹介した対処法を試してみてください。そうすることで、少しでも心の負担を減らし、自分らしく前向きに生きる助けになるはず!無理をせず自分を守りながら、楽しく過ごせるといいですね。
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