人前式とはどんな式？3つ魅力とゲストの心にも残るおすすめの演出
「人前式って名前は聞いたことあるけど具体的にどんな式？」と疑問をお持ちの方も多いのではないでしょうか。人前式は大きな決まりがなく内容から場所まで自由に決められるからこそ、イメージがしにくいかもしれません。ここでは、ウェディング業界出身の筆者が人前式の魅力や流れ、ゲストにも楽しんでもらえるおすすめの演出をご紹介します。
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人前式（じんぜんしき）とは？ほかの式との違いは？
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人前式は、チャペルでおこなう「教会式」、神社や神殿でおこなう「神前式」とならぶ挙式スタイルのひとつ。「ひとまえしき」と呼ばれることもあります。教会式と神前式はなんとなく違いがわかりそうですが、人前式となると「？？？」と思う人も多いかもしれませんね。
まずは人前式の基本的な情報から見ていきましょう。
まずは人前式の基本的な情報から見ていきましょう。
誓いは神様ではなくゲストに立てる
人前式は、ゲストに誓いを立て証人となってもらう挙式スタイルです。教会式や神前式は神様に誓いを立てるので、新郎新婦は式の間のほとんどを牧師や斎主の方を向きゲストに背中を向けることになりますが、人前式はゲストと向き合って式を進めます。
決まった儀式はなく、内容はすべて自分たちで決めることができるのが人前式の大きな特徴だといえるでしょう。
決まった儀式はなく、内容はすべて自分たちで決めることができるのが人前式の大きな特徴だといえるでしょう。
人前式はどこでできる？
人前式をおこなう場所も決まりはありません。一般的には、人前式OKのチャペルや披露宴会場でおこなうことが多いですが、披露宴会場のガーデン、ロビーでおこなえるところもあります。
許可さえ得られれば、公園や船上でもOK。おふたりの思い出の場所で人前式をおこなうこともできるかもしれませんよ。
許可さえ得られれば、公園や船上でもOK。おふたりの思い出の場所で人前式をおこなうこともできるかもしれませんよ。
人前式の衣装は？
1番多いのはやっぱり洋装。「和装で挙式をしたいけど神社や神殿だと格式高すぎる……」という方は、和装での人前式を選ばれることも。中にはチャペルで和装人前式を挙げられるところもありますよ。
また、おふたりのお仕事にちなんだ制服など、衣装にも自分たちらしさが伝わるものを取り入れることもできます。
また、おふたりのお仕事にちなんだ制服など、衣装にも自分たちらしさが伝わるものを取り入れることもできます。
人前式が選ばれる理由はコレ！人前式の3つの魅力
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ほかの挙式スタイルとの違いがわかったところで、人前式にはどんな魅力があるのかも気になりますよね。この魅力こそ、先輩カップルたちが人前式を選んだ理由といえるかもしれません。
それでは人前式の魅力を3つご紹介します。
それでは人前式の魅力を3つご紹介します。
1.ゲスト参加型など内容が自由！
人前式のルールは「ゲストに愛を誓うこと」のみ。そのほかはオリジナルの内容でOKなんです！この自由さが人前式の特徴であり大きな魅力ともいえるでしょう。式の中でゲストや家族に参加してもらう演出を取り入れることもできるので、アットホームで一体感のある挙式も叶えられます。
オリジナリティを出したいおふたりにはまさにピッタリの挙式スタイル。
オリジナリティを出したいおふたりにはまさにピッタリの挙式スタイル。
2.宗教色が強くない
結婚式を挙げるとなると、家系によっては宗教や宗派を気にしなければならないケースもでてきます。人前式は神様に誓う式ではないので、宗教色が強くないのも魅力のひとつ。お互いの宗派が違う場合はもちろん、宗教色を強く出したくないおふたりにもおすすめです。
ゲストが座る席や入場方法にも決まりがないので、宗教以外にもお互いの家の事情などを配慮して人前式を選ぶカップルもいらっしゃいます。
ゲストが座る席や入場方法にも決まりがないので、宗教以外にもお互いの家の事情などを配慮して人前式を選ぶカップルもいらっしゃいます。
3.挙式の中では割とリーズナブル
教会式や神前式のように、牧師先生や聖歌隊、斎主や巫女など人に関わる費用がありません。式の内容を自由にできるため費用はカップルによってさまざまですが、一般的には教会式や神前式に比べると比較的リーズナブルな価格になることが多いです。
「挙式よりも披露宴を豪華にしたい！」というカップルにもおすすめの挙式スタイルといえます。
「挙式よりも披露宴を豪華にしたい！」というカップルにもおすすめの挙式スタイルといえます。
人前式の基本的な8つの流れ
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おふたりのアイディアを取り入れて自由に組み立てることが可能ですが、「指輪交換」や「誓いの言葉」などの定番儀式はやっぱり人気。そこにおふたりらしさを加えてオリジナリティを出すのがおすすめです。
自由だからといっても挙式の全体的な時間は、教会式や神前式のように30分を目安にしましょう。
自由だからといっても挙式の全体的な時間は、教会式や神前式のように30分を目安にしましょう。
1.ゲスト入場
時間になったらゲストが入場し新郎新婦を迎えるのが人前式でも一般的です。ゲストの席順はとくに決まりありません。
ですが、結婚証明書に署名をする立会人代表は署名の際に前に出てきてもらうことになるので、なるべく移動しやすい席を事前に伝えておくとよいでしょう。
ですが、結婚証明書に署名をする立会人代表は署名の際に前に出てきてもらうことになるので、なるべく移動しやすい席を事前に伝えておくとよいでしょう。
2.新郎新婦入場
新郎、新婦の順で入場することが多いです。新郎は1人で入場することが多いですが、ご両親やご友人と入場されるケースも。新婦は教会式のようにお父さまと入場されるケースが多く見受けられますが、もちろん自由。
結婚指輪を運ぶリングボーイやリングガールがいる場合は、このタイミングで入場することが多いです。
結婚指輪を運ぶリングボーイやリングガールがいる場合は、このタイミングで入場することが多いです。
3.開会宣言
人前では牧師先生や斎主はいないため、式を進めるのは進行役（司会者）。全員が揃ったら進行役よりゲストにおふたりの結婚の立会人になるお願いなど、人前式の要点を伝え開会宣言をおこない人前式がスタートします。
4.誓いの言葉
証人であるゲストに向けて、新郎新婦が誓いの言葉を読み上げます。誓いの言葉は感動的にするのも、ゲストへの感謝を述べるのも、笑える要素を入れるのも自由。おふたりならではの言葉で愛を誓えるのも人前式ならではですね。
ご両親やゲストから新郎新婦へ問いかけるスタイルで誓いの言葉をおこなうのも楽しいですよ。
ご両親やゲストから新郎新婦へ問いかけるスタイルで誓いの言葉をおこなうのも楽しいですよ。
5.指輪の交換
誓いの言葉の後は教会式同様、指輪の交換や誓いのキスを取り入れるケースが多く見受けられます。誓いのキスの仕方も自由なので、頬やおでこ、中にはおふたりの思い出の品に誓いのキスをされることも。
リングボーイ・リングガールをお願いしている場合、新郎新婦の入場時ではなくこのタイミングで入場してもらうケースもあります。
リングボーイ・リングガールをお願いしている場合、新郎新婦の入場時ではなくこのタイミングで入場してもらうケースもあります。
6.結婚証明書へサイン
新郎新婦と証人代表であるゲストが結婚証明書にサインをします。結婚証明書にも決まりはありませんので、必要な項目を伝えてゲストに作成してもらうことも可能ですよ。
結婚証明書ではなく、この場で婚姻届を記入されるおふたりもいらっしゃいます。ゲストに見守られながら記入する婚姻届も特別感が満載ですね。
結婚証明書ではなく、この場で婚姻届を記入されるおふたりもいらっしゃいます。ゲストに見守られながら記入する婚姻届も特別感が満載ですね。
7.ゲストの承認と結婚成立宣言
結婚証明書にサインを終えたら進行役より声を掛け、新郎新婦の結婚を承認した合図をゲストからもらいます。基本的には拍手のことが多いですが、ベルを鳴らしてもらったり、リボンワイズといったアイテムを使うケースも。
ゲストから承認の合図を得られたら、結婚証明書を披露しながらふたりの結婚が成立したことを進行役からゲストに宣言します。
ゲストから承認の合図を得られたら、結婚証明書を披露しながらふたりの結婚が成立したことを進行役からゲストに宣言します。
8.閉会の言葉・退場
進行役が結婚宣言につづき閉式を宣言し、新郎新婦の退場となります。退場方法ももちろん自由。
幸せの余韻をしっとりと残した退場方法、ゲストにアーチを作ってもらったりフラワーシャワーをおこなったりみんなで盛り上がる退場方法、ぜひおふたりらしさが光る退場方法で締めくくってくださいね。
幸せの余韻をしっとりと残した退場方法、ゲストにアーチを作ってもらったりフラワーシャワーをおこなったりみんなで盛り上がる退場方法、ぜひおふたりらしさが光る退場方法で締めくくってくださいね。
会場の一体感が生まれる！人前式でおすすめの演出4選
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内容が自由だからこそ、さまざまな演出を取り入れられるのが人前式の醍醐味！自分たちらしい演出やゲストに参加してもらえる演出を取り入れてみんなの心に残る人前式をおこないたいですよね。
ここではゲストと一緒に盛り上がれる人前式でおすすめの演出を4つご紹介します。
ここではゲストと一緒に盛り上がれる人前式でおすすめの演出を4つご紹介します。
1.ゲストの祝福の気持ちとともに届く結婚指輪「リングリレー」
1本の長いリボンに通した結婚指輪を、ゲストの手によるリレー形式で新郎新婦のもとへ届けるセレモニーです。一人ひとりの手を通じて想いがつながり、祝福の気持ちが直接感じられる演出。
少人数の人前式であればリボンはゲスト全員の手に、大人数の人前式であればバージンロードに沿って座っているゲストにのみお願いすることもできます。
少人数の人前式であればリボンはゲスト全員の手に、大人数の人前式であればバージンロードに沿って座っているゲストにのみお願いすることもできます。
2.ゲストもメロメロ「リングドッグ」
挙式会場によってはペットOKのところもあり、わんちゃんを飼っている新郎新婦に人気の演出。結婚指輪をドレスアップした愛犬に届けてもらうリングドッグは、その愛らしい姿にゲストも大よろこび！
中にはわんちゃんがなかなか新郎新婦のもとへ進まず……ということもありますが、そんなハプニングも楽しめるのがリングドッグの大きな魅力。会場の緊張感を一気に和ませてくれる演出ですよ。
中にはわんちゃんがなかなか新郎新婦のもとへ進まず……ということもありますが、そんなハプニングも楽しめるのがリングドッグの大きな魅力。会場の緊張感を一気に和ませてくれる演出ですよ。
3.世界で1つの愛のアート「サンドセレモニー」
サンドセレモニーはネイティブアメリカンの文化からくるもので、新郎新婦がそれぞれ選んだカラーの砂をひとつの容器に注ぐ演出。1度混ぜ合わせた砂はもと通りに分けることができないことから、「ふたりが1人に戻ることはない。ふたりで1つの家族として生きていく」という素敵な意味が込められています。
近年では新郎新婦だけでなくゲストにも砂を注いでもらい、参加したゲストとの一体感を楽しむスタイルも人気です。
近年では新郎新婦だけでなくゲストにも砂を注いでもらい、参加したゲストとの一体感を楽しむスタイルも人気です。
4.ゲストみんなで作り上げる「ウェディングツリー」
幹と枝だけの木のイラストに、葉っぱに見立てたゲストひとりひとりのフィンガースタンプ（指紋）を押して1本の木を完成させるウェディングツリー。ゲストのスタンプには「新郎新婦の結婚を認めます」という意味があるので、結婚証明書とセットで販売されていることもよくあります。
挙式前に受付スペースに置き、ゲストにフィンガースタンプをもらうのが一般的。用意するインクの色数が多いとカラフルで華やかなウェディングツリーとなりますよ。
挙式前に受付スペースに置き、ゲストにフィンガースタンプをもらうのが一般的。用意するインクの色数が多いとカラフルで華やかなウェディングツリーとなりますよ。
アットホームで自分たちらしい挙式なら人前式！
ゲストに愛を誓う人前式。内容も自分たちで決めることができるので、ゲスト参加型でアットホームな挙式ができるのが人前式の大きな魅力です。「人とは違った式でゲストの心にも残る結婚式を挙げたい！」「挙式もゲストに楽しんでもらいたい！」というあなたは、ぜひ人前式も検討してみてはいかがでしょうか。
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